悪童バートンがアーセナルを言いたい放題 「背骨や気合が存在しないから終盤にこける」

「ファーガソンはベンゲルを思うがままにしていた」

 アーセナルは、同じロンドンを本拠地に持つQPRのMFジョーイ・バートンから“根性なし”と酷評された。英国営放送BBCラジオに登場した、悪童MFはアーセナル監督在任18年を迎えたアーセン・ベンゲル監督に鋭い舌鋒を向けた。
 アーセナルは、3日にチェルシーとのダービーマッチを迎えるが、バートンは「ビッグゲームでは彼らは本性をさらけ出してしまう」と大一番に弱いアーセナルに厳しい言葉を投げかける。
 昨季ベンゲル監督就任1000試合目の記念試合となった、アウェーのチェルシー戦で0-6の大敗を喫した経緯もある。
「彼のチームにはプティ、ビエラ、アダムス、キーオンという戦士がかつていた。今のアーセナルのロッカールームを見回せば、トップ4との大一番で勝てるような選手はあまりいない。こんなことは言いたくないが、チームに背骨や気合というものが存在しないから、シーズン終盤にはこける」
 かつて2003-04シーズンに無敗でリーグ優勝を達成した。そのチームにはエマニュエル・プティ、パトリック・ビエラというフランス代表の強烈なダブルボランチや、イングランド代表DFマーティン・キーオン、トニー・アダムスというファイターが揺るがぬ土台となっていた。
「クラブのインフラを信じられないレベルまで引き上げたベンゲルの仕事を誰も非難できない。だが、それがトロフィーや高いレベルでの挑戦というものを犠牲にしたのかもしれない」
 バートンは、フランス人指揮官にも批判の矢を向け、さらに指揮官同士で繰り広げるマインドゲームの弱さを指摘する。
「精神的にもビッグクラブの監督は優れている。サー・アレックス・ファーガソンはベンゲルを思うがままにしていたし、モウリーニョも今そうしている。それが高く付いているね」
 ピッチ内外で暴力沙汰を繰り返す問題児に言われたい放題のアーセナルだが、美しい攻撃的なサッカーを披露する一方で、昨季FAカップで優勝するまではタイトルから遠ざかってきた。その勝負弱さを指摘する声も多かった。“根性なし”の中傷をはねのけるには、ビックマッチで勝利し、タイトル奪取で周囲を黙らせるしかない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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