「カルチョとはこういうもの」 不振を乗り越えた長友同僚FW、劇的弾でイタリアを16強に導く

インテル移籍後、不振に陥り落選危機も…

「カルチョとはこういうものなんだ。この1年間、何度も難しい状況が訪れて、でも今日はこんなに嬉しい瞬間が訪れる。インテルでのプレーは、僕をすごく助けてくれているよ」

 エデルは今季の開幕前にACミランなどから獲得に興味を示されていたが、結局どれも実現せずにサンプドリアに残留した。開幕から19試合に出場して12ゴールを挙げる活躍を見せ、冬の移籍市場でインテルに移籍。ルームメートになった長友と撮影した写真をSNSに投稿するなど、チームに溶け込んでいた。しかし、ゴールという結果からは遠ざかった。14試合に出場してわずか1ゴールと、このEUROに臨むイタリア代表から落選する危機にも陥った。

 それでも、アントニオ・コンテ監督はエデルの力を信頼し、最終メンバーに残すと2試合連続でスタメン起用した。そして、このスウェーデン戦でその期待に応える見事な決勝ゴールを決めた。まさに、苦労が報われた瞬間だったのだろう。

 “ファンタジスタ不在”が叫ばれ前評判は非常に低かった上に、ベルギーとアイルランドも同居する今大会での“死のグループ”に組み入れられたイタリアだが、開幕2連勝であっさりと決勝トーナメント進出を決めた。前線で躍動する小柄なアタッカーは、イタリアを欧州の頂点へと導けるだろうか。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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