アーセナル冨安、ワンツーパスから先制ゴール演出 ボールタッチ最多95回記録

クリスタル・パレス戦にフル出場したDF冨安健洋【写真:Getty Images】
クリスタル・パレス戦にフル出場したDF冨安健洋【写真:Getty Images】

クリスタル・パレス戦でフル出場 3項目のスタッツが最多も、現地メディアは低評価

 日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルは現地時間18日、プレミアリーグ第8節でクリスタル・パレスと対戦。試合終了間際にFWアレクサンドル・ラカゼットが劇的な同点ゴールを決め、2-2で引き分けた。右サイドバックとして先発フル出場した冨安は先制点に絡んだものの、試合終盤にかけて徐々にペースダウン。現地メディアでは「いいスタートから少し落ち込んでしまった」と評価を下された。

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 プレミアリーグでデビューから5試合連続スタメンとなった冨安。前半8分にコートジボワール代表MFニコラ・ペペとのワンツーパスでチャンスを作り出すと、ペペのシュートのこぼれ球をガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンが押し込む形でアーセナルが先制した。

 しかし、その後は元アーセナルのパトリック・ヴィエラ監督率いるクリスタル・パレスが試合の主導権の握る展開に。0-1で迎えた後半5分、冨安からガーナ代表MFトーマス・パーティへ横パスが出たところを狙われてボールを失い、ベルギー代表FWクリスティアン・ベンテケに同点ゴールを献上。さらに同38分にはフランス人FWオドソンヌ・エドゥアールに勝ち越しゴールを許した。

 アーセナルはいい攻撃の形をつくれないまま時間が過ぎていった。後半42分には左サイドバックのスコットランド代表DFキーラン・ティアニーの強烈なシュートがクロスバーに弾かれるなど運にも見放された。それでも敗色濃厚のまま迎えた後半アディショナルタイム5分、コーナーキックの二次攻撃から途中出場のFWラカゼットが劇的な同点ゴールを決め、なんとか勝点1を得ることに成功した。

 英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」の選手採点で、冨安はチームで2番目に低い5点(他6人)という評価に。「先制点の場面ではぺぺとの素晴らしい連携」と出だしは好調だった一方、「右サイドバックとしては全体的に平凡な試合。いいスタートから少し落ち込んでしまった」と時間の経過とともにペースダウンしたと指摘されている。代表戦での移動による疲労もあったのか試合終盤はイージーにボールを失う場面もあり、動きに精彩を欠いていた。

 チーム全体では守護神のGKアーロン・ラムズデールと先制点のオーバメヤンが7点でトップタイ。攻撃では惜しいシュートを放つも、ボールロストで失点に絡んだMFトーマスが4点で単独ワースト評価となった。

 英「Whoscored.com」によれば、冨安はボールタッチ95回、タックル数8回、タックル成功6回でいずれもチームトップを記録。その一方、パス成功率は79%(63本中50本成功)、得意の空中戦も勝率14%(7本中1本)にとどまり、採点はスタメン11人中6番手の6.44と評価は伸びなかった。プレミアリーグデビューから5試合無敗(3勝2分)だが、冨安にとってはスコアレスドローだった前節ブライトン戦に続いて課題の見える試合になったといえるだろう。

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