国際審判員・佐藤隆治氏が見た“日本と海外の違い” 欧州レフェリーの凄さとは?

「どんなレフェリーが評価されているのかは大体分かる」

 国際経験のある佐藤主審から見て、感銘を受けるのはヨーロッパのレフェリーだという。ここぞという場面での判定を確実に抑えるだけでなく、ゲームをしっかりとコントロールする能力でも、一日の長があるようだ。

「海外のセミナーとかに行って、試合のレフェリーを見ている中で、どんなレフェリーが評価されているのかは、試合とかどの試合を吹いたとか何試合やったとか、大体分かるんですよね。そうした時に必ずしも正確性が一番評価されるわけではない。そういう意味では試合勘というか、落としちゃいけない部分をしっかり拾うとか、そういうのはヨーロッパのレフェリーは上手だと思います。

 1個ずつ見たら、え!? っていうのは確かにあるんです。でもやっぱり大局的にというか、それはマネジメントもそうかもしれないです。ここではあえてにこやかにして、ここでは真逆の対応をしてゲームをビシッと、選手をきちっと自分のコントロール下に入れるとか。それって何かを学んでやっているのか感覚的にそうやってできているのかはわからないですけど、ヨーロッパのレフェリーとか見て、うわ! 上手いなと思うのはそういう時ですね」

 シーズン中には各国リーグに加え、UEFAチャンピオンズリーグといった世界最高峰の大会でも笛を吹く機会があるヨーロッパのレフェリーたち。ハイレベルな舞台でジャッジを経験しているとあって、佐藤主審から見てもその技量は一流レベルにあるようだ。

■みんなの「はたらく」情報局「はたわらワイド」
「サッカー審判員の“はたらく”」

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