「僕ならオナイウを…」 森保采配の“疑問”、金田喜稔が指摘した柴崎投入の是非

守田から柴崎の交代策に言及「冷静になって見た時…」

 金田氏は、オーストラリア戦で新システムを採用した森保監督の胆力を評価する一方、終盤の采配を疑問視している。1-1で迎えた後半40分、日本は長友に代えてDF中山雄太、守田に代えてMF柴崎岳を投入した。その直後の同41分、DF吉田麻也のロングボールからFW浅野拓磨が抜け出し、思い切りよく放ったシュートが相手のオウンゴールを誘発。最終的にこれが決勝ゴールとなり、日本が2-1で勝利している。

「結果的に、(後半40分の)投入直後にオウンゴールが生まれたが、点を取りに行くため、なぜ守田に代えて柴崎を投入したのか、そこは疑問が残った」という金田氏。「このゲームは勝ちきらないといけないという時、守田に代えて柴崎を投入したのは、このゲームにおける疑問の一つだった」と続ける。

「結果的に途中出場で送り込んだ浅野のシュートから相手のオウンゴールが生まれて2-1で勝利したが、守田から柴崎の交代策を冷静になって見た時、チームとして果たしてどうか。あそこでストライカーのオナイウ阿道を投入するという選択にならなかったわけだ。FW陣も、もっと存在価値を証明しなければならないのかもしれない」

 では、金田氏はどのような采配を求めたのか。「僕の考えでは、“絶対に点を取る”という状況を踏まえて、守田に代えてオナイウを投入する」と主張する。

「田中を1列下げて遠藤との2ボランチに変更し、前線はオナイウと古橋、あるいは浅野を組ませる。もちろん、勝負の世界は結果がすべて。そして勝利という結果が出ているのだから、『まぁ、いいじゃないか』という考え方もある。ただ、試合中の采配に目をつぶっていいのか。そこは触れておきたい」

 日本代表は11月11日にベトナム、同16日にオマーンと対戦する。4-3-3(4-1-4-1)システムを継続するのか、あるいは4-2-3-1システムに戻すのか。そして守備戦術は整備されるのか。金田氏は森保ジャパンのチーム作りに注目を寄せている。

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