仏代表の救世主をチェルシーが狙う 移籍金90億円もウェストハムは「プライスレス」と断固拒否

EURO開幕戦で鮮烈決勝弾を決めたパイェの市場価値が6倍にアップ!

 ウェストハムのフランス代表MFディミトリ・パイェは欧州選手権(EURO)の開幕戦、ルーマニア戦で鮮やかな決勝ミドル弾を含む1得点1アシストを記録し、母国を2-1の勝利に導いた。その評価を急激に高めているが、所属のウェストハムはパイェを「プライスレス」と主張。いかなるオファーも受けつけないとして、ビッグクラブからの引き抜きを断固拒否している。英地元紙「デイリー・ミラー」が報じた。

 フランス代表の救世主となったパイェは、昨夏にマルセイユからウェストハムに1070万ポンド(約16億円)で加入。今年2月に2021年6月までの長期契約を結んでいた。プレミア1年目から9得点12アシストと大ブレークを遂げた現在では、その市場価値は6倍の6000万ポンド(約90億円)に跳ね上がったともレポートされていた。FKの名手としても知られる29歳の遅咲きMFは、ルーマニアとのEURO開幕戦で決めた左足のスーパーゴールで一躍その名を欧州中に知らしめた。

 そのパイェに対して、現在チェルシーが関心を寄せているという。しかし、ウェストハムはいくら積まれてもパイェを手放すつもりはないようだ。チームの幹部がチェルシーに「パイェは“プライスレス”」と通告し、放出しないとの姿勢を断固として貫いている。

 ウェストハムは今季リーグ戦7位で終え、充実のシーズンを送った。その立役者でもあるパイェは非売品と定められている。来季からは12年ロンドン五輪のメイン会場として使われたオリンピック・スタジアムを本拠地として使用し、5万2000枚のシーズンチケットもすでに完売となるなどサポーターの熱も高まっている。パイェは来季も“ハマーズ(ウェストハムの愛称)”の象徴として、ピッチに立つことは間違いないようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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