EURO初戦完敗のベルギー指揮官がイタリアの戦術を批判 「彼らは本物のサッカーをしない」

「試合には負けたが…」と負け惜しみ連発

 そして、先制したイタリアが守備を重視した試合運びを選択したことに対して、負け惜しみ全開の批判を展開している。

「具体的に、イタリアはカウンターアタックしかしなかった。彼らは本物のサッカーをしないんだ。我々と対面すると、すぐに下がってブロックを作る。これでは状況が難しくなるよ。選手たちには、『我々は試合に負けたが勝負には負けていない』と伝えたんだ」

 ウィルモッツ監督はこう話したが、FWロメロ・ルカクをトップに、2列目にはエデン・アザール(チェルシー)、マルアン・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)、ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)が並ぶタレント揃いの攻撃陣は、個々の突破とワンツーパスに終始。3人、4人と絡んでいく連動性は見られず、お手本のようなゾーンディフェンスと、個々に対人の強さを誇るイタリア守備陣には、お手の物という状況だった。

「まだ、決勝トーナメントに進むためには2試合残されている」

 ウィルモッツ監督はそう語って前を向いたが、この試合では11人が連動するチームを作り上げたイタリア代表のアントニオ・コンテ監督との手腕の差がハッキリとピッチに表れた。ポテンシャルの高い選手たちを率いる指揮官は、ここから巻き返して前評判通りの結果に導けるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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