サラーの週給7650万円は妥当? リバプールOBが高評価「反対する声は一つもない」

リバプールで活躍するFWモハメド・サラー【写真:Getty Images】
リバプールで活躍するFWモハメド・サラー【写真:Getty Images】

クラブOBファウラー氏は「新契約の話が行われていないとしたら驚き」とコメント

 リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーはクラブ最高額の給料を要求しており、契約延長交渉が難航していると伝えられている。これに対し、リバプールのレジェンドである元イングランド代表FWロビー・ファウラー氏は、サラーを「間違いなくワールドクラス」であると絶賛し、「クラブ最高給選手となることに反対する声は一つもない」とサラーが実力に見合った評価を受けるべきだと主張している。

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 リバプールは今季開幕前の補強は最小限にとどめ、守備の要であるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクやイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド、ブラジル代表MFファビーニョ、キャプテンのイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンなど主力選手との契約延長に力を注いだ。2023年までに契約を残すサラーとも新契約を結びたい方針だ。

 現地メディアでは、サラーがクラブ最高額の給料を要求しているために交渉が難航しているとも報道されている。現在のチーム最高額はファン・ダイクの週給22万ポンド(約3400万円)で、サラーはその倍以上となるの週給50万ポンド(約7650万円)を要求しているとも言われる。

 リバプールOBの元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏は、「彼との契約交渉は、ほかの選手たちとの交渉よりも複雑になるだろう」と指摘。「バランスが大事だ。ファン・ダイクの2倍をサラーに支払えば、チーム内で不和が起こる可能性はある」とリバプールに対して契約延長を慎重に行うべきだと提言していた。

 一方で、ファウラー氏はサラーがチーム1の高給取り選手になることに賛成している。英紙「デイリー・ミラー」でのコラムで、「モハメド・サラーは間違いなくワールドクラスの選手だ」とその実力を称賛し、「私の意見ではリバプールのドレッシングルームで、このエジプト人選手がクラブで最も稼ぐ選手になることに反対する声は一つもないだろう」とした。

「正直に言って、彼に対する最上級の表現はもう尽きてしまったよ。特にすべてが詰めこまれたマンチェスター・シティ戦のゴールを見た後ではね。もし、あれを決めたのがリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドだったらもっと話題になっていたはずだ。狭いスペースでの素晴らしいボールタッチ、体の強さ、スピード、狡猾さ、そして見事なまでのフィニッシュ。今、彼との新契約の話が行われていないとしたら驚きだよ」

 ファウラー氏は「彼は、自分には今の給料以上の価値があると感じているだろうし、昇給を得る権利もある」とし、さらに「今のパフォーマンスから判断すれば、彼が望むものを与えるべきだ」と主張している。また、「それに反対するファンもいないだろう」と“満場一致”の意見であることを強調した。

 もちろんクラブの財政事情がそれを阻んでいる可能性はあるものの、ファウラー氏はチームで最も得点を決めている“ワールドクラス”の選手に対して、正当な評価が下されことを願っているようだ。

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