ニューカッスル売却の前オーナー、ルーニー監督率いる英2部ダービー買収検討と英報道

破産申請を行ったダービーカウンティ(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
破産申請を行ったダービーカウンティ(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

マイク・アシュリー前オーナーはダービー・カウンティの救世主となるか

 イングランド1部ニューカッスルは、サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」の主導で、PCPキャピタルパートナーズとRBスポーツアンドメディアからなるグループに買収されてから、欧州では大きな話題を呼んでいる。だが、ニューカッスルを売却した名物オーナーにも新たな動きがあるようだ。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。

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 これまで14年間にわたってニューカッスルのオーナーを務めていたのは、イギリスのスポーツ小売業者「スポーツ・ダイレクト」のCEOも務めているマイク・アシュリー氏。プレミアリーグ以前の国内リーグを4度制覇しているファンにも人気の古豪では、十分な補強を行わず、クラブを2回も2部リーグに降格させて批判を集めてきた。

 ファンに嫌われ、決して良い思いだけをしてきたわけではないはずのアシュリー氏だが、3億500万ポンド(約466億円)でニューカッスルを売却した後も、再びサッカー界とのつながりを持つことになるかもしれない。「デイリー・ミラー」紙によると、元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏が監督を務める2部リーグのダービー・カウンティの買収に関心を示しているという。

 ダービーは先月17日に破産申請を行い、リーグから12ポイントの勝ち点はく奪処分を受けて、2部リーグの最下位に沈んでいる。それでも、アシュリー氏がCEOを務める「スポーツ・ダイレクト」の本社とダービーのホームスタジアムまでは、わずか50キロの距離であり、ダービーを所有することで同社のアピールにもつなげていく考えがあるという。

 また、ビジネス界の大物であるアシュリー氏にとって、不評を買ったニューカッスル時代の経験がトラウマになっていることはなく、すぐにでもサッカー界に戻る可能性があると側近が話しているという。

 ダービーは、来季3部に降格することが濃厚だが、すでに買収に向けていくつかの問い合わせが届いているという。果たして、アシュリー氏は1970年代にリーグ優勝2回を果たしている古豪を買い取ることになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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