「トッティのおとぎ話」は終わらない ローマの王子が欧州CL最年長ゴール記録を更新

生きた伝説に集まる称賛の声

 ローマの元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティが、9月30日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグのマンチェスター・シティ戦で史上最年長ゴール記録を更新した。
 大観衆のイテハドスタジアムを38歳の誕生日を迎えたばかりの“プリンチペ(王子)”が沈黙させた。中盤からのスルーパスに走り込むと、右足のアウトサイドでふわりと浮かしたループシュートを放つ。イングランド代表GKジョー・ハートをあざ笑うかのような美しい曲線がワンバウンドしてゴールに吸い込まれる。トッティはいつものように右手の親指をくわえ、左手の人さし指を夜空に突き出すパフォーマンスで同点ゴールを祝った。
 試合は1-1ドローとなり、敵地で貴重な勝ち点1をもたらしたトッティのパフォーマンスは英地元紙「デイリー・テレグラフ」も「ビンテージ・トッティ」と大見出しで特集するほどだった。
 これまでの欧州CLの最年長得点記録は現在マンチェスター・ユナイテッドのアシスタントコーチを務めるライアン・ギグスが2011年9月、マンU対ベンフィカ戦で決めた37歳289日だった。
 トッティは38歳3日でこの日のメモリアル弾を決めた。日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督ですら「トッティのおとぎ話」と感銘を受けるほど、年齢を重ねても輝き続けるローマの王子様の技術、創造性、決定力は衰えを知らない。この日打ち立てた新記録をまだまだ更新しそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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