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「危機のせいではない」 カンナバーロ、広州退団の理由説明「大きな犠牲を払って…」
6年間を過ごした中国に別れ、欧州での監督業に意欲
中国1部の広州FCは、ファビオ・カンナバーロ監督との契約を解除したことを正式に発表した。そのカンナバーロ氏はすでに故郷であるイタリアのナポリに戻り、メディアのインタビューに応じた。その様子をイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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広州FCは企業名をチームに入れることができていた時期は広州恒大の名で知られ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ではJリーグ勢と何度も対戦してきた。2019年のACLでは、浦和レッズとカンナバーロ監督が率いる広州が対戦。2019年には短期間だが、中国代表の監督も兼任していた。
しかし、その親会社である不動産大手の恒大集団(エバーグランデ)が経営難に陥り、破綻危機とも報じられるなかで、チーム解散の可能性まで浮上。そうしたなかでカンナバーロ氏はチームの始動日に姿を見せず、事実上の辞任で合意していると見られていた。
その件についてカンナバーロ氏は、「中国に戻るとなれば、また検疫を受けなければならず、12月にリーグ戦があるため、クリスマスや新年にはここにいられなかった。この1年半の間に11カ月ぶりに子供たちに会い、その後、8カ月ほど中国に戻ったが、大きな犠牲を払ってイタリアに戻ることにした。私が戻ってきたのはエバーグランデの危機のせいではなく、個人的な選択だ」と、新型コロナウイルスの影響で強まる検疫や家族との関係性が主な理由だと話している。
そのうえで、監督業については「21歳でナポリを離れ、今は48歳。私は監督になりたいと思ってきた。中国で6年間過ごしたが、最初は頭の中にあったものの、少し混乱していたアイデアを発展させることができたので、確かに重要な経験をした」と、今後もキャリアを重ねることに意欲を示している。そして「ナポリの監督をやってみたいと思うか? 誰もがそう思うだろう」とリップサービスも交えた。
これまで中国と、短期間だがサウジアラビアで監督経験を積んだカンナバーロ氏は、現役時代に純粋なDFとして初めてバロンドールを獲得したことでも知られる。今度は欧州で、アジアでの経験を生かした監督としてのキャリアを積み重ねることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)