窮地のバルサ監督、会長との関係修復は不可能? 「歴史的な緊張状態」と現地紙指摘
クーマン監督が異例のオンライン会見を実施、ラポルタ会長との関係悪化を露呈
解任の可能性が浮上しているバルセロナのロナルド・クーマン監督が現地時間22日に異例のオンライン記者会見を行い、話題を呼んでいる。記者からの質問には一切応じず、チームに対するサポートを求める声明を一方的に読み上げると、足早に会見場を後にした。スペイン紙「マルカ」は異例の会見が行われた裏で、指揮官とジョアン・ラポルタ会長との関係がもはや修復不可能なところまできていると、クラブ内部の“緊張状態”について報じている。
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クーマン体制2年目を迎えたバルセロナだが、大黒柱のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(→パリ・サンジェルマン)を失ったチームは受難の時を過ごしている。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ開幕節でバイエルン・ミュンヘンに0-3で完敗。この黒星を機にクーマン監督に対する風当たりはいっそう強まり、続くリーガ・エスパニョーラ第4節グラナダ戦(1-1)での引き分け後には、解任は時間の問題とも報じられた。
そうしたなかでクーマン監督は次節レバンテ戦に向けた前日会見に臨んだが、記者からの質問には一切応じず、用意した声明文を読み上げるだけで会場を後にするなど異例の会見となった。オランダ人指揮官は「我々スタッフは大きな投資を行うことなくチームを再構築する必要があるが、それには時間がかかる。若い才能たちは数年以内に世界的なスターになる可能性がある。彼らにはシャビやイニエスタのようにチャンスがあるが、それにも忍耐が必要になる」とクラブの現状について語り、「チームは言葉と行動でサポートされなければいけない」と訴えた。
さらにクーマン監督は「リーグ戦では上位に入れれば成功だろう。チャンピオンズリーグで奇跡は期待できない。バイエルン戦の敗北はそのような見方をしなければならない」と早くもタイトルを諦めたような現実的な発言も行ったが、こうした言動の背景にはラポルタ会長との関係悪化があると伝えられている。