イブラヒモビッチ、ミラン“CL帰還”の意味を力説 「プレーしたことがない人は…」
名門ミランが8季ぶりにCL出場、多くの若手が初の舞台を経験
イタリア・セリエAの名門ACミランのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、8シーズンぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に“帰還”したチームについて語っている。そして、CLについて「プレーしたことがない人は、自分のキャリアのなかで何を失ったのか分からないだろう」と語ったと、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
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ミランは現地時間15日のCL開幕戦で、リバプールに敵地で2-3と敗れた。しかし、前半に一時逆転するなど力を見せた。イブラヒモビッチはアキレス腱の負傷で欠場したが、「昨日は多くの選手にとって初めてのCLだったが、今ではCLとは何か、そこでプレーするためには何が必要なのかを理解してくれている」と話す。
それというのも、イブラヒモビッチはミランでのエピソードとして「ヨーロッパや世界のベストと対戦することの意味、試合のペースやクオリティーの高さがある。昨シーズンの終わりに、CLに出場したことのある選手は誰かと聞いたところ、2人か3人だけが手を挙げたことを覚えている。『冗談だろ?』と思ったが、本当だった。だからこそ、さらにやるべきことがある」と話した。
イブラヒモビッチが以前にミランに所属した時期は、当然ながらCLの常連であり、少なくとも決勝トーナメントに進出するのは日常だった。しかし、財政難の影響から主力が去り、世界最高峰のカップ戦に出場しない7シーズンを過ごした。その結果、チームはスケールダウンしてCL出場経験を持たない若手選手たちが中心になっていた。
だからこそイブラヒモビッチは、選手のキャリアとしてCLに出場することの意味と、そこで得られるものをこう語っている。
「CLでプレーしたことがない人は、自分のキャリアの中で何を失ったのか分からないだろう。CLのボールを持ってゴールするだけでも別のエネルギー、別のアドレナリンが得られる。満員のサン・シーロでCLを戦うのを待っている。本当にアドレナリンが出そうだ」
週末にはリーグ戦でユベントスと戦うビッグマッチが待っているが、イブラヒモビッチは復帰に慎重な姿勢を見せている。そこには「去年のように、1試合にプレーした後、他の試合に出られなくなるようなことはしたくない。今度は自分がスーパーマンだと思わず、自分の体の声に耳を傾けてみようと思う」という考えもあるという。
ミランはCLグループステージでまだ5試合を残し、ホームゲームも3試合すべて残っている。イブラヒモビッチがCLでプレーする喜びを表現しつつ、どのようにチームを引っ張っていくかが注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)