「トップ下は狙いたい」 久保建英、A代表の“競争”へ決意…東京五輪とは「全く別物」

久保建英のA代表での活躍にも期待だ【写真:河合 拓】
久保建英のA代表での活躍にも期待だ【写真:河合 拓】

W杯最終予選に臨む久保、2列目のレギュラー争いに言及「一番やりやすいのは右とトップ下を行き来すること」

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表のMF久保建英(マジョルカ)が31日、9月2日のオマーン戦(吹田)と同7日の中国戦(ドーハ)に向けたオンライン会見に出席。今夏、U-24日本代表の一員として出場した東京五輪とA代表の活動は「全く別物だと思う」と語ったうえで、「僕はマジョルカでもトップ下、代表でもトップ下をやっていて、オプションとして右はあるけど、トップ下は狙いたい」と2列目のレギュラー争いについて思いを語った。

 久保は18歳だった19年6月にA代表デビューを果たすと、翌7月にスペインの名門レアル・マドリードと契約。その後は2年間でマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェと期限付き移籍を繰り返し、今季は2シーズンぶりにマジョルカへ加入。開幕から3試合連続で出場しており、好調なチームのなかで久保も存在感を発揮している。

 また今夏には、U-24日本代表の一員として東京五輪に出場。トップ下のレギュラーとなると、グループリーグで日本人史上初となる3試合連続ゴールを記録するなど、チームのベスト4進出に大きく貢献した。

 五輪の激闘から約3週間、メキシコとの3位決定戦に敗れて涙を流した久保はA代表の一員として再び日の丸をつけて戦う。五輪世代の1人としてA代表に合流する形になるが、「実績から言えば五輪に出た選手は挑戦する立場だと思うけど、そこまで差はないし自分はコンディションも良い。立ち位置は分かっているので試合で証明するだけ」と語った。そして東京五輪については、「確かに五輪の話題にもなるし懐かしさはあるけど、全く別物だと思う。融合というテーマはありつつ、(自分たちは)A代表に吸収される立場。五輪に出た選手が良いものをプラスできればいい」と、カテゴリーが上がるなかで心機一転、W杯最終予選に向けて臨んでいることを明かしている。

 そしてポジションについて問われると、「僕はマジョルカでもトップ下、代表でもトップ下をやっていて、オプションとして右はあるけど、トップ下は狙いたい」と断言。「右もやれるので右でも良いですけど、僕として一番やりやすいのは右とトップ下を行き来すること。右でもトップ下でも流動的にやれれば」と続けた。

 そのうえで、MF鎌田大地(フランクフルト)やMF南野拓実(リバプール)がいるトップ下での競争について聞かれると、「それはもう監督が判断することで、口で言っても何も変わらない。練習から、どこで使われるにしても持ち味を出して、できることをやるだけ。僕としては誰かと対立する気はない。鎌田選手も南野選手も。同じポジションの選手から良いものを吸収できれば良い」と語った。

 A代表の2列目は、同じ五輪世代のMF堂安律(PSV)も含めてMF伊東純也(ヘンク)、MF原口元気(ウニオン・ベルリン)も招集されている激戦区。東京五輪で輝きを放ち、マジョルカで好調を維持している久保は、初参戦となるW杯最終予選でどんなパフォーマンスを見せるのか、大きな注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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