潤沢なオイルマネーでもCL制覇できないPSGが最終手段! アトレチコのシメオネ親分招聘へ

招聘失敗時はマンチーニ監督に再オファーか

 そして、ヘライフィー会長が心酔しているのがシメオネ監督だという。会長は「アトレチコを非常にリスペクトしている。3年間で2回CLの決勝まで行ったが、それは偶然ではない。彼らは常に尋常でないモチベーションを持ち、ピッチには死ぬ覚悟で立っているように見える」と絶賛。その闘う集団を作り上げたシメオネ親分の統率力を最大級に評価しているという。これまでフランスの“シャンパン・サッカー”よろしく、エレガントなスタイルを求めてきたというPSGだが、シメオネ監督の招へいで一気に武闘派へとチームカラーを変える覚悟が会長にあるという。

 一方で、プランBとして浮上しているのがマンチーニ監督だという。過去、インテルに就任する直前にPSGがマンチーニ監督にオファーを出した経緯もあり、シメオネ監督の招聘に失敗した場合は再度オファーを出す可能性があるという。同紙はインテルによる中国資本へのクラブ株式売却交渉が成功すればマンチーニは安泰だとしているが、裏を返せば交渉が不調に終わった場合は不透明になる状況があるという。

 欧州制覇の野望を胸にカタールのオイルマネーを投下し続けているヘライフィー会長だが、その我慢は限界に近づいているという。ある種の“劇薬”とも言える闘将招聘プランの行く末は、どのような決着を見るのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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