スウェーデン女子GKが“別れの投稿”、日本語メッセージになでしこ感謝の声

スウェーデン代表GKヘドヴィグ・リンダール【写真:Getty Images】
スウェーデン代表GKヘドヴィグ・リンダール【写真:Getty Images】

GKヘドヴィグ・リンダール、東京五輪での戦いを終えメッセージ&写真投稿

 東京五輪サッカー女子で銀メダルを獲得したスウェーデン代表GKヘドヴィグ・リンダールが、自身の公式インスタグラムを更新し、東京五輪での戦いを終え、日本への感謝の思いを綴った。英語だけでなく、日本語でも記した粋な投稿に、なでしこジャパン(日本女子代表)の選手たちも熱視線を送っている。

 FIFAランキング5位のスウェーデンは、前回の2016年リオデジャネイロ五輪では決勝でドイツに1-2で敗れて銀メダル。19年女子W杯では3位と近年の国際大会でコンスタントに好成績を残してきた。今大会でもグループリーグ初戦で優勝候補のアメリカに3-0で快勝すると、3連勝で首位通過。準々決勝ではなでしこジャパン(日本女子代表)を3-1で破り、オーストラリアとの準決勝を1-0で制して決勝へと駒を進めた。

 悲願の金メダルを懸けたカナダとの一戦も、前半34分にFWスティーナ・ブラックステニウスのゴールで幸先良く先制。しかし、後半19分にDFアマンダ・イレステトがペナルティーエリア内で相手FWクリスティン・シンクレアを倒してしまいPKを献上。これをMFジェシー・フレミングに決められ、同点に追いつかれた。

 1-1のまま延長戦に突入した試合は、決着がつかずPK戦に突入。守護神リンダールは相手のシュートを2本ストップする活躍を見せたものの、最終的にPKスコア2-3で敗れた。スウェーデンにとっては2大会連続で、決勝で敗れる悔しい結末となった。

 今大会の6試合中5戦でゴールマウスを守ったGKリンダールは、日々の代表活動について日記的にインスタグラムを更新。試合直後には、ピッチに顔をうずめて悔しさで崩れる写真とともに、「この悪夢から私を起こして」と胸中を綴っていたが、一夜明けた7日、空が赤く色づく東京の絶景写真とともに「東京での最終日」と切り出し、五輪を開催した日本への感謝の思いを綴った。

 投稿には英語だけでなく、日本語でも記す気遣いを示し、「日本とその人々、オリンピックのボランティア、そしてこれを楽しい経験にすることに携わったすべての人に感謝します」などと記されていたのを受け、なでしこ戦士たちが反応。今大会で4試合に出場したMF長谷川唯が、自身のインスタグラムのストーリー(24時間で自動削除される写真・動画)内で「日本語でも書いてくれてる Thank you for coming ありがとう」と熱視線を送った。

 また、主将DF熊谷紗希も同じくインスタグラムのストーリー内で「Thank you for coming to Japan And thank you for writing in Japanese(日本に来てくれてありがとう そして、日本語で書いてくれてありがとう)」とコメントを残しており、感謝の意を示した。

 大会期間中、SNSを通じて日本にまつわる投稿を積極的に発信してきたリンダール。メッセージの最後には「私たちは金を手に入れませんでしたが、私たちは金の経験を得ました。ありがと!」と綴られており、最後まで開催国をリスペクトする姿を覗かせていた。

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