「残すはメダルしかない」 吉田麻也、3度目の五輪へ決意表明「何が足りないかは…」

U-24日本代表でOAとして参加のDF吉田麻也【写真:高橋 学】
U-24日本代表でOAとして参加のDF吉田麻也【写真:高橋 学】

U-24日本代表が東京五輪に向けて始動「結果で恩返ししたい」

 東京五輪に臨むU-24日本代表が5日、静岡県内で始動する。トレーニング前にオーバーエイジ(OA)として自身3度目の五輪出場を目指すDF吉田麻也(サンプドリア)がオンライン取材に応じ、「結果で恩返ししたい。前回は4位、残すはメダルしかない」と決意を語った。

 北京五輪世代の吉田は、2008年大会はグループリーグ敗退の屈辱を味わったが、続く12年ロンドン五輪にもOAで出場。守備の要でありキャプテンとしてチームを力強く牽引し、44年ぶりのベスト4進出に大きく貢献した。そして今回、自国開催となる東京五輪に向けてDF酒井宏樹(浦和レッズ)、MF遠藤航(シュツットガルト)とともに再びOAとしてメンバーに選出。32歳のベテランDFとして、若いチームを統率することが期待される。

 初日のトレーニングを前にオンライン取材に応じた吉田は、目標である金メダル獲得に向けて「何が足りないかは正直、分からない」としながら、「何をしなければいけないかを、いつも考えて行動している。このメンバーが決まってから、コンディション、戦術、気持ちの準備のすべてを整えていかないといけない。よりベターになるように、ピッチ内外でまとめていけたらいい」と、リーダー役としての決意を語った。

 そして本大会に臨むなかで、吉田は経験者として特に「コンディショニング」が重要だと語る。

「どんなに準備してもコンディションが悪ければ意味がない。そこが整っていれば、選手の地力もある。いろいろなことにトライして、それがネガティブなものでもポジティブなものでも、試行錯誤してポジティブなものにしていける時間だと思っている。この大会を自分でどこまで突き詰められるか。自制できるか。思い切り出し切ってほしい」

 また自身3度目の出場について問われると、「3回も出られるのは本当に幸運」と語り、「スタッフと選手のみんなに感謝の思いだけど、結果で恩返ししたい。前回は4位、残すはメダルしかない。そのために自分と他の2人が呼ばれた」とし、OAとして呼ばれた自身に求められる役割について話を続けた。

「要求するところは要求して、リラックスするところはリラックスする。勝ち上がれば上がるほど、選手にとって重要なイベントになる。ロンドンの時がそうだった。逆に北京の時はすぐに時間が過ぎ去った。最高の時間だったと、みんなが思えるようにしたい。そのためには強く要求すること、高めること。言うからには自分も責任を持っていく。若い選手には気持ちの上下もあるだろうけど、そこを上手く先導していければ」

 6月の3試合でU-24日本代表に初合流。大会前のキャンプとU-24ホンジュラス戦(12日)、U-24スペイン戦(17日)を経て、チームとしてさらに攻守両面での組織力を高められるか。若いチームにとって、吉田の経験が大きな道しるべとなるのは間違いないだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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