東京五輪へ熾烈な“FW争い” 横内監督が“評価基準”を明言「点を取ったかどうかで…」
“最終選考”のジャマイカ戦前日に記者会見出席「このままいけばオーバーエイジが残る」
U-24日本代表は12日、東京五輪メンバー発表前最後となる国際親善試合ジャマイカ代表戦(13時35分キックオフ/豊田スタジアム)に臨む。前日の公式会見に出席した横内昭展監督は、「選手もプレッシャーはあると思う」としたうえで、注目のFW争いについては「点を取ったかどうかで評価することはない」と明かした。
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本大会登録メンバー「18人」をかけた争いも、ついに最終章を迎える。今回の代表活動にはオーバーエイジ(OA)のDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)、MF遠藤航(シュツットガルト)が招集されているなか、横内監督は「このままいけばオーバーエイジが(本大会メンバーに)残ると思う」と言及。実質「15人」の枠を懸けて、24歳以下の東京五輪世代の選手たちが、ジャマイカとのラストバトルに臨むことになった。
各ポジションで熾烈な争いが繰り広げられているが、なかでも注目のエリアとなっているのが1トップを争うFWだろう。OAとしてFW大迫勇也(ブレーメン)の参戦も噂されていたなかで招集されず、今回の活動では東京五輪世代のFW林大地(サガン鳥栖)、FW前田大然(横浜F・マリノス)、FW上田綺世(鹿島アントラーズ)、FW田川亨介(FC東京)が参加している。
そのなかで上田は5日のU-24ガーナ代表戦(6-0)で1得点、林は3月29日のU-24アルゼンチン代表との第2戦(3-0)でゴールを決めてアピールしている。だが横内監督は、「それぞれに特徴のある選手。ゴールをしていない選手もいるけれども、ゲームのなかで良い働きはしてくれている」としたうえで、「点を取ったかどうかで評価することはない。攻守においてどれだけチームに貢献してくれるかが大事」と、得点を奪う、奪わないが評価を大きく左右するわけではないと断言した。
日中の試合となるジャマイカ戦に向けて、「選手もプレッシャーはあると思うし、(ジャマイカの)A代表を相手にプレッシャーのなかで力を発揮してくれるか、暑さもあるなかで良さを発揮してくれるか楽しみ」と期待を口にし、本大会でチームを率いる森保一監督とは「明日の試合が終わってから話し合いたい」と語った。
「目の前の試合に勝つことが一番求めていること。それが終わって初めて、東京五輪に向けて考える」
ジャマイカ戦のパフォーマンスを受けて、森保監督と横内監督は果たしてどんな決断を下すのか。東京五輪世代の選手にとっては、運命を分ける一戦になりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)