八百長疑惑のラージョが2部降格… 怒り心頭の会長、残留を争ったヒホンに敗れたビジャレアルこそ「八百長」と罵倒

前節ソシエダ戦でかけられた嫌疑

 プレサ会長が恨み節をぶちまけたのには理由がある。ラージョは前節レアル・ソシエダ戦で、何人かの選手に敗退行為があったのではないかと八百長疑惑が報道されていた。降格の危機に瀕したクラブにとって勝ち点1でも貴重な時期で、しかもその疑惑が最終節前のデリケートなタイミングで公になったことも怒りに拍車をかけた。

 自らのクラブに嫌疑がかけられた「八百長」という言葉を用いるなど、怒り心頭のプレサ会長。その後も口調はヒートアップしたという。

「ビジャレアルのメンバーは、彼らのプロフェショナルとしての仕事をこなしていない。枠内シュートは全くなかったということだ。準備と野心が欠けすぎている! サッカーの勝ち負けは交渉事で決まってはならない」

 ラージョは最終節に勝利を挙げたものの、残留は果たせず涙を呑んだ。フロント陣にとっては、降格の“八つ当たり”先を探し出さずにはいられなかったのは間違いない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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