一瞬で「4対1」…A代表が貫いた高密度な連動 異例対決でU-24代表に送ったメッセージ

東京五輪世代の生き残りに向けたアピールは先送りの感

 大迫勇也をはじめ、A代表の攻撃陣に食らいつき、最後まで遠慮のないファイトを仕掛けた橋岡を別にすると、生き残りに向けたアピールは先送りの感。とりわけ、OAの招集が見送られた前線と2列目の候補者には攻撃面での働きは言うに及ばず、A代表の面々が身をもって示した強度の高い守備が問われるだろう。

 それがなければ、五輪後に始まるA代表での争いにおいて大迫、鎌田、南野拓実、伊東純也らを脅かす存在にはなるまい。

 良い守備が良い攻撃につながる――というのが森保ジャパンの核。その点はA代表もU-24代表も同じだからこそ、双方の違いがより際立った。より速く、より激しく。再トライはガーナ戦からだ。

(北條 聡 / Satoshi Hojo)



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北條 聡

1968年生まれ。Jリーグ元年の93年にベースボールマガジン社に入社し『週刊サッカーマガジン』編集部に配属。日本代表担当として2002年日韓W杯などを取材した。04年から『ワールドサッカーマガジン』編集長、09年から『週刊サッカーマガジン』編集長を歴任。13年にフリーランスとなり、現在は様々な媒体で執筆している。

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