日本代表“兄弟対決”セクション別分析 A代表の収穫、U-24日本代表の露呈した課題は?

前半、果敢にドリブルを仕掛けたU-24日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】
前半、果敢にドリブルを仕掛けたU-24日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】

久保と堂安の“A代表常連組”は攻撃で違いを見せるも、それ以外の選手は…

【U-24日本代表】
GK
<出場選手>
大迫敬介(広島/→HT OUT)
沖 悠哉(鹿島/←HT IN)

 大迫敬は立ち上がりのセットプレーで出鼻をくじかれ、鎌田のシュートも横っ飛びが及ばず、脆さを見せた最終ラインのフォローをしきれなかった。沖も交代直後に浅野の粘りに負けて失点し、その後も浅野や伊東にゴールを脅かされるなど、アピールできなかった。

DF
<出場選手>
旗手怜央(川崎/→後半33分OUT)
町田浩樹(鹿島)
橋岡大樹(シント=トロイデン)
菅原由勢(AZ)
古賀太陽(柏/←後半33分IN)

 橋岡と町田のCBコンビは2失点目で南野へのマークが重なって鎌田のシュートを許すなど、A代表の攻撃の前に後手に回った。両サイドの菅原と旗手は持ち前の攻撃力を発揮できず、最終ラインは課題の残る試合となった。

MF
<出場選手>
板倉 滉(フローニンゲン/→後半33分OUT)
中山雄太(ズウォレ/→HT OUT)
三好康児(アントワープ/→後半28分OUT)
久保建英(ヘタフェ/→HT OUT)
遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/→HT OUT)
田中 碧(川崎/←HT IN)
相馬勇紀(名古屋/←HT IN)
前田大然(横浜FM/←HT IN)
堂安 律(ビーレフェルト/←後半28分IN)
遠藤 航(シュツットガルト/←後半33分IN)

 ボランチの板倉と中山は中盤でボールが収まらず、A代表との格の違いを見せつけられる形に。逆に、オーバーエイジ枠の遠藤航はボール奪取からチャンスメイクするなど、流れを良くした。A代表常連組の久保と堂安は、攻撃で違いを見せるもゴールには至らなかった。Jリーグで質の高いプレーを見せている田中は、トラップミスを犯すなど安定感がなく、前田と相馬もスピードとドリブルの武器を生かしきれなかった。

FW
<出場選手>
田川亨介(FC東京/→後半12分OUT)
林 大地(鳥栖/←後半12分IN)

 田川は前半21分にドリブルで持ち込んでGKシュミットと1対1を迎えるも、シュートを枠内に飛ばせず。途中出場の林も後半アディショナルタイムにコーナーキックをヘディングで合わせながら枠外と、結果を残せなかった。横内昭展監督は試合後、「両選手ともチャンスはあった。そこを決め切れていれば、というのはある」と決定力の課題を指摘した。

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