「ミランではマシ」「インテリジェンスある」 崩壊ミランで奮闘の本田を評価する伊メディアの声も

「決めるべきシーンで枠外」と一刀両断も…

 サッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」は、本田に「5.5点」と合格点未満の数字を与えた。だが、4点台の選手が続出する事態で、スタメンではチーム内3位タイと「マシだった」という評価を与えた。

「いくつかの良いチャレンジはあったが、決めるべきシーンでは枠外に外した。ヘディングは素晴らしかったが、シュチェスニーも素晴らしかった」

 後半4分のシュートを「決めるべきシーン」として、決定力不足を指摘した。しかし、MFアンドレア・ベルトラッチを「4点」として、「全てが間違っている選手」と評するなど各選手に酷評を与えているなかでは、決定機を外し続けた本田も相対的に「まだマシ」という評価を手にしている。

 5連勝で3位フィニッシュの強豪ローマ相手に、最終ラインは守れず、攻撃陣は決められないという二重苦で完敗したミランが、来季3年ぶりに欧州カップ戦の舞台に返り咲くには、21日のイタリア杯決勝でリーグ5連覇中の絶対王者ユベントスに勝利するしかない。

 今季公式戦合計でもわずかに2ゴール。背番号10の重責を担う男としては数字的には問答無用の戦犯だが、「ミランのなかではまだマシ」と消去法的な評価を手にしている”暗黒時代の10番”本田。ユベントスを倒すのは崩壊状態のミランにはミッション・インポッシブルと呼べるほどの難易度の高さだが、決勝は一発勝負。奇跡のタイトル奪取に導けるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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