アーセナル、欧州スーパーリーグ撤退でウーデゴール完全移籍への切り替えに危機感
移籍金37億円でウーデゴールの完全移籍を目指すも…レアルのペレス会長の怒りを買う!?
アーセナルは今年1月の移籍市場でノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールをレアル・マドリードからレンタル移籍で獲得した。加入後、公式戦23試合に出場するなど、チームの中軸となっており、アーセナルは完全移籍に向けて動いているとされるが、欧州スーパーリーグからの撤退が影響をするのではないかと、英紙「ザ・サン」が報じている。
昨季、スペイン1部レアル・ソシエダで活躍を見せたウーデゴールは、2020-21シーズン開幕前にレアルへ復帰した。しかし、ジネディーヌ・ジダン監督の下で出場機会を得られず、プレー時間を求めて冬に再び白い巨人を離れることになった。
アーセナル加入後は、足首の負傷で欠場した期間はあったものの、中心選手として活躍。ミケル・アルテタ監督は、シーズン終了後に完全移籍で獲得することを希望しているという。しかし、欧州スーパーリーグからの撤退が交渉を難しくするかもしれないと考え始めたようだ。
12のトップクラブが参画を表明していた欧州スーパーリーグだが、構想発表から72時間後にはレアル・マドリードとバルセロナ以外が撤退。すでに実現は不可能ではないかとされている。この欧州スーパーリーグの会長を務めていたのが、レアルのフロレンティーノ・ペレス会長だ。そのため、アーセナルはウーデゴールとの交渉が始まる前のスーパーリーグ撤退に怒ったペレス会長が、交渉条件を引き上げるのではないかと考えているという。
記事では、「ウーデゴールの期限付き移籍に180万ポンド(約2億7000万円)を支払ったアーセナルは、2500万ポンド(約37億円)で完全移籍に合意できると期待していた。しかし、アーセナルはレアルが2015年に300万ポンド(約4億5000万円)で獲得した選手に対して、彼らが支払える上限以上の金額を要求されるのではないかと恐れている」と伝えている。
ウーデゴール自身は、最近も「アーセナルで幸せだ。このクラブに加入した初日から、自分の家のように感じているし、クラブの全員とうまくやれている」と、コメントしていた。欧州スーパーリーグ構想はトーンダウンしてきているが、今後もサッカー界に様々な影響を及ぼすことになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)