低調ながらもミランが4戦ぶり白星 本田はトップ下で先発、EL出場権獲得に望みをつなぐ

序盤でボローニャに退場者が出るも大苦戦 バッカのPK1点で逃げ切る

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは、7日の敵地ボローニャ戦で1-0の勝利を収めた。約80分間を11対10で戦う数的優位の展開のなか、得点はPKの1点のみと低調な試合展開になったものの、4試合ぶりの勝ち点3を得て来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権確保へ望みをつないだ。スタメン出場の本田は後半39分までプレーし、交代でベンチに退いた。

 イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラは右足負傷が長引き今節も欠場。クリスティアン・ブロッキ監督の就任以来、定番となっている4-3-1-2システムがこの日も継続され、本田はトップ下の位置に入った。また、2トップの一角はFWマリオ・バロテッリがスタメンから外れ、FWルイス・アドリアーノが起用された。

 序盤から球際の激しさが目立つ試合のなかで、ボローニャが優勢に立つ。右サイドバックでスタメン出場した19歳の新鋭DFダビデ・カラブリアの裏を再三狙われてピンチを招いたが、失点は免れた。すると前半12分、本田が相手MFアマドゥ・ディアワラに素早く寄せてボールがこぼれると、フォローしたMFリッカルド・モントリーボをディアワラが倒し、早くもこの日2枚目のイエローカードで退場処分に。ミランは序盤で数的優位に立った。

 それでもボローニャの鋭い出足に苦しんで大きなチャンスを作れないミランだったが、先にスコアを動かすことに成功する。同40分、最終ラインの背後にシンプルに出したボールをFWアドリアーノが相手DFに競り勝って前進。飛び出した相手GKに倒されてPKを獲得すると、FWカルロス・バッカが蹴り込んでミランが1-0と先制して前半を終えた。

 

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