久保建英、“古巣”バルセロナ戦で浮き出た課題を海外記者が指摘 「守備を毛嫌いする」
ヘタフェはバルセロナに2-5で敗戦も、先発フル出場の久保は全2ゴールに絡む
ヘタフェは現地時間22日、敵地でのリーガ・エスパニョーラ第31節バルセロナ戦で2-5と敗れた。日本代表MF久保建英は、下部組織時代に育ったバルセロナとの“古巣対決”で2ゴールに絡んだが、海外記者は「クボの問題点は、守備を毛嫌いすることだ」と指摘している。
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直近リーグ戦13試合でわずか1勝(5分7敗)のヘタフェは、31試合終了時点で15位と低迷。降格圏の18位ウエスカと勝ち点4差と残留争いに巻き込まれている。前節は優勝候補レアル・マドリードとの対戦で、辛くも1-1の引き分け。久保にとっては保有元となったものの、出番が訪れることはなかった。
今節も優勝争いを繰り広げるバルセロナとの対戦となったが、下部組織時代の古巣相手に久保は2試合ぶりの先発出場。前半8分に相手FWリオネル・メッシに先制点を与えるも、同12分に久保を起点とした華麗なパスワークで左サイドを突破すると、DFマルク・ククレジャのクロスにFWアンヘル・ロドリゲスが合わせた際、相手DFクレマン・ラングレの足に当たり、オウンゴールを誘発した。
その後、連続失点でリードを拡げられ、1-3で迎えた後半24分、左サイドを突破した久保がグラウンダーのクロスを供給すると、FWエネス・ウナルがペナルティーエリア内でバルサDFロナルド・アラウホに踏まれて転倒。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によりPKを獲得した。FWエネス・ウナルが決め、1点差に詰めるも、同42分、同アディショナルタイムに失点し、最終的には2-5と黒星を喫した。
先発フル出場を果たした久保は攻守ともにハードワークし、全2ゴールに絡む貢献を見せたが、米スポーツ専門局「ESPN」スペイン語版のアレックス・パレジャ記者は試合中、公式ツイッターで守備のパフォーマンスについて不満を覗かせている。
「クボの問題点は、守備を毛嫌いすることだ。意識してもいないし、気にも留めていない。もし彼がメッシで、19歳でなければ、その余裕もあるだろう。もしバルセロナが、あのレーンに集中して攻め込んでいたら、(左サイドバックの)ククレジャは食い潰されていたはずだ」
この試合、久保は守備でも献身的な姿勢を見せていた方だったが、パレジャ記者はリーグ屈指の攻撃力を誇るバルセロナを相手には、さらなる守備の強度が必要であり、それが現在の久保にとっての課題であると強調していた。