東京五輪世代FW、21歳でなぜクロアチア移籍を決断? 「自分が試されている気がした」
【インタビュー】原大智(NKイストラ):今年2月にクロアチア移籍、「どうやって違いを出していくか」を模索
東京五輪イヤーに新たな挑戦に踏み出した若きストライカーがいる。今年2月、U-24日本代表候補FW原大智は、JリーグのFC東京からクロアチア1部NKイストラに移籍。加入後、公式戦11試合に出場し5ゴールを挙げている21歳FWは、過去に元日本代表FW三浦知良やDF伊野波雅彦(ともに横浜FC)らが挑戦したクロアチアリーグでの奮闘について胸の内を明かした。
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「初めての海外の国。自分自身もすごい気になることだったけど、日本のサッカーとはまた違って球際も強い。僕が来て一番驚いたことでした」
FC東京の下部組織で育った原はU-18所属時代の2017年に2種登録され、U-23チームとしてJ3リーグに初出場。翌18年にトップ昇格し、2年目の19年には主戦場となったJ3で19ゴールを挙げて得点王になった。20年はJ1で26試合3ゴールの結果を残し、東京五輪世代の点取り屋として期待を受けた。
そして今年2月、新天地クロアチアでのプレーを決断。開幕から低調だったチームの救世主として加入した。ここまで公式戦11試合に出場。デビュー戦でアシストをマークするなど、ここまで5ゴール3アシストを記録している。
「1人ひとりが個の能力があって自分みたいに身長が高い人もいるなかで、どうやって違いを出していくかを日々練習で考えながらやっている。(加入後)10試合近くあったけど、徐々に慣れてきた。日本のサッカーとは違い、とても展開の速いサッカーで楽しくできているので、もっともっとチームを勝たせる選手になっていきたい」
21歳の若きFWを欧州の舞台へと突き動かしたのはイストラの熱意、そして挑戦への覚悟だった。日本で“若手”としてプレーするだけではない。異国の地で1人の“助っ人”として戦うプレッシャーを自身にかけた。
「声をかけてくれたチームの中ですごく興味がある国だったというのと、実際にイストラの試合を見て、その時は最下位だったけど、そういう状況で自分がどれだけ戦えるか試されているような気がした。だから入団を決めた。日本にいる時とはまた違う環境、待遇で自分がチームを引っ張るという気持ちがより芽生えている。実際に来てから(勝利に)導いている回数もあるので、もっともっと勝たせてこちらの人に信頼される選手になりたいと思う」