「ミランには野心がある」 ザック元日本代表監督、“教え子”の影響力を評価
今季セリエAの行方に見解「インテルを止めるならミランだということ」
元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、今季のセリエAの行方について、インテルの優勝をストップする可能性があるとすればACミランのみだと話した。イタリアメディア「アドンクロノス」が報じている。
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“ザック”の愛称で知られるザッケローニ氏は、ウディネーゼで3-4-3システムを採用した革新的な戦術で名を馳せ、ミランの監督時代にはリーグ優勝に導いた。“北の3強”と呼ばれるミラン、ユベントス、インテルの3クラブで指揮を執り、2010年から14年までは日本代表を指揮。その後、中国の北京国安とUAE代表監督を歴任し、昨年7月に監督業からの引退を表明。現在では、イタリアサッカー界のご意見番的な位置にいる。
そのザック氏は、現在インテルが首位を走っているリーグ戦について「気持ちの良い旅をしている」としたうえで、前半戦に首位を走ったミランの持つ力は逆転の可能性を常に感じさせると話している。
「常に言ってきたのは、インテルを止めるならミランだということ。とても重要な要素である落ち着いた環境を持ち合わせ、(強化責任者の)パオロ・マルディーニはロッカールームのダイナミズムを理解したうえで問題があれば最初に介入する。チームのメンバーだけを見れば偉大とは言い難く、他にも良いチームがあるが、ミランには野心がある」
ザック氏がミランを率いた時代にともにリーグ優勝を勝ち取った教え子で、クラブのレジェンドである元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏の存在がミランにとって大きいとザック氏は話した。1試合消化試合数が多いうえに、勝ち点6差を追いかけるという厳しい状況にあるミランだが、ここからの逆転劇を見せることはできるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)