7試合ぶり先発の久保が貴重な同点弾をアシスト、エルチェに1-1のドロー

　スペイン1部ヘタフェは現地時間21日、リーガ・エスパニョーラ第28節でエルチェと対戦し、ホームで1-1と引き分けた。7試合ぶりに先発を飾った日本代表MF久保建英は、後半15分に移籍後初アシストを記録し、勝ち点1の獲得に貢献。海外メディアも「右サイドから久保の素晴らしいアクション」と速報で取り上げている。

　今冬の移籍市場で、ビジャレアルとの期限付き移籍を解消し、ヘタフェに再レンタルされた久保は、加入当初は主力として活躍していたものの、チームが守備的戦術へと切り替えたタイミングで序列を下げ、直近6試合連続で先発から遠ざかっていた。

　前節終了時点で15位のヘタフェにとって、勝ち点4差で17位のエルチェは、残留争いの行方を左右する重要な一戦となるが、久保は第22節セビージャ戦（0-3）以来、7試合ぶりに先発で起用された。存在感を発揮するのに苦労していたが、0-1のビハインドで迎えた後半15分、久保が大きな仕事をやってのける。

　右サイドでパスを受けた久保は、相手DFホアン・モヒカと対峙するも縦へと仕掛けて突破し、右足でグラウンダーのクロスを供給。ニアサイドに走り込んだFWエネス・ウナルがワントラップから押し込み同点ゴールを奪った。久保にとってはヘタフェ移籍後、初のアシストとなった。

　この活躍を受け、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「右サイドから久保の素晴らしいアクション」と、同点弾をお膳立てしたアシストを称えると、リーガ公式ツイッター英語版は「ゴールスコアラーとクリエイター」との文章を添え、久保とウナルがハイタッチする写真を投稿。試合は1-1の引き分けに終わったが、チームにとって貴重な勝ち点1となったことは間違いない。