「KLMトリオ」がホーム2戦連続のそろい踏み! 浦和の公式戦全22ゴール中18得点をマーク

「阿吽の呼吸」とコンビネーションに自信

 そして、このゴールの後に興梠から「次はお前だな」とプレッシャーをかけられたのが武藤だった。順番は逆だが、“K”と“L”がゴールを決め、残りは“M”の武藤のみ。望んでいた瞬間はすぐに訪れた。

 後半20分、途中出場の右MF駒井善成からMF柏木を経由したボールはFW興梠へ。「プレッシャーをかけてきた人が、絶妙なボールをくれた」と武藤が振り返った興梠の丁寧なパスが届き、あとはゴール左サイドに流し込むだけ。武藤は前節の川崎戦に続いて2試合連続ゴールとなり、ホームゲームとしては前々節の仙台戦に続く3人がそれぞれ1ゴールを挙げるそろい踏みとなった。

 「今日もKLMが爆発してよかったと思います」と話した李は、「阿吽の呼吸で、どの選手がどこにいるというのは3人で分かっている」とコンビネーションに自信を見せる。今季の浦和はAFCチャンピオンズリーグを含めて14試合で22ゴールを挙げているが、そのうち実に18ゴールがこの3選手によるものだ。

 攻撃陣の主役がきっちりと仕事を果たして、浦和が首位をキープした。称賛を集める前線からの猛プレスも含め、「KLMトリオ」による前輪駆動でリーグの主役に躍り出ている。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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