インザーギ監督率いる新生ミランの強さは本物か? ザッケローニ・前日本代表監督らが分析

 

ザッケローニ氏「多くの選手たちはよく成長している」

 

 前日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏らACミランの有力OB3人が今季開幕2連勝中のミランの復調ぶりを分析している。ザッケローニ氏はフィリッポ・インザーギ新監督の手腕を評価しながら、攻撃面の充実と中盤でのボール奪取など球際の強さを序盤の躍進の理由として指摘。イタリア地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトが「ミランとインテル、奪回」との見出しで特集している。

 1998年から2001年までミランを率いたザッケローニ元監督は「この集団はインザーギの精神を正確に表現し始めている」と分析。ミランは開幕から2試合で8得点。今のチームは現役時代に抜群の嗅覚でゴールを量産した“スーペル・ピッポ”の攻撃姿勢をピッチ上で描き始めていると見ている。

 一方で、ミランの挑戦は始まったばかり。昨シーズン途中からマッシミリアーノ・アッレグリ現ユベントス監督、クラレンス・セードルフ前監督と指揮官が交代し、インザーギ監督で3人目。「長い時間の中で成長を見ていかなければならない。問題はクオリティーではない。持続性の疑問があるが、多くの選手たちはよく成長している」とザッケローニ氏は語っている。

「彼の仕事は始まっている。攻撃は点を決めているし、中盤はよく闘っているのが見て取れる。今度はバランスが必要だ。チームはもう団結しているように見える。だが、ユーベとローマはミランより前にいると思う」

 そう付け加えたザッケローニ氏。日本代表での教え子、本田圭佑は2戦連続ゴールを決めるなど好調を維持し、オランダ代表ナイジェル・デヨング、ガーナ代表サリー・ムンタリら中盤の選手は強靭さを誇る。だが、2連勝でもスクデット争いでは王者ユベントスとローマの優位は動かないと見ているようだ。

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