札幌FW菅大輝、新型コロナ感染で感じた“怖さ” 22歳のアスリートが悩む後遺症「鼻が…」

辛い時期を乗り越えて新シーズンに臨む【写真:©2021 CONSADOLE】
辛い時期を乗り越えて新シーズンに臨む【写真:©2021 CONSADOLE】

苦しんだ新型コロナウイルス罹患後…現在も続くイレギュラーな日々 「リフレッシュできなかった」

「何日も動いていなかったので、多少はきつくて。周りからは動けていないとか重そうだと言われました」

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 22歳の若さで年代別代表、A代表招集経験もある菅。それでも、回復には時間を要した。4試合を欠場し、途中出場で3試合、先発しても45分で交代。浦和レッズとの最終節も後半22分からの出場に終わった。新型コロナウイルス罹患後は、一度もフル出場することはなかった。

「それ(新型コロナウイルスに罹る)まで使ってもらっていたのに、(復帰後は)試合に出られなくなってしまった。スタメンで使ってもらった試合でも後半頭で代えられたりして、復帰してからはサッカーできつい思いをしました。悔しい思いもした」

 実は、今でも嗅覚異常には悩まされているという。

「もともと鼻が強いタイプなんですけど、鼻がきかないなという時があります」

 昨年10月末に罹患して、3カ月以上が過ぎた。現在は開幕に向けて沖縄キャンプに臨んでいる。長い長いキャンプも、例年とは違う。

「トレーニング自体にやりづらさは感じないけれど、オフも完全外出禁止で存分にリフレッシュができなかった。キャンプではかなりストレスがかかるけれど、気持ちをゼロにすることができなかった。今も隔離生活とほぼ変わらない状態で、(宿舎の)部屋も1人部屋。会話もできて電話だけ。辛すぎてキャンプ中に気分転換用のゲームを買いました」

 イレギュラーな現実と向き合いながら練習を重ねる日々。そのなかで感じることは、やはりサッカーができる喜びだ。

「こういう状況でもサッカーができるのは、みんながみんな嬉しいし感謝していると思う。自分は去年のシーズン中にコロナにかかってしまって(サッカーを)やっていない期間もあったので、そういう意味ではキャンプにかける思いは人一倍ある」

 再びスタメンを取り戻すため――。新型コロナウイルス感染で変わったこともあった。だが、サッカーへの情熱は変わらない。感謝の気持ちを胸に、より一層プレーに邁進する覚悟だ。

[プロフィール]
菅大輝/1998年9月10日生まれ、北海道小樽市出身。コンサドーレの下部組織から2017年にトップ昇格を果たし、プロ1年目から23試合に出場。主力として活躍し、昨シーズンは29試合2得点だった。2019年にはコパ・アメリカ(南米選手権)でA代表に初選出。出場はなかったが、同年12月のE-1選手権・香港戦で代表デビューと初得点を挙げた。東京五輪世代としても期待を受ける22歳。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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