南野のドリブル突破を妨害! 相手MFの“愚かな”退場処分に批判殺到「馬鹿げている」

激しいタックルを受けたサウサンプトンの日本代表MF南野拓実【写真:AP】
激しいタックルを受けたサウサンプトンの日本代表MF南野拓実【写真:AP】

ニューカッスルMFヘンドリックが南野のドリブル突破を妨害して退場処分「怒り心頭」

 サウサンプトンの日本代表MF南野拓実は現地時間6日、プレミアリーグ第23節ニューカッスル戦(2-3)で先発出場を飾り、前半30分に左足の強烈な一撃を叩き込み、新天地デビュー弾を決めた。後半4分には南野のドリブル突破を妨害した相手MFジェフ・ヘンドリックが退場処分となったが、英メディアは「愚かなレッドカード」と伝えている。

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 南野は今季リバプールで勝負の2シーズン目を迎えていたが、リーグ第14節クリスタル・パレス戦(7-0)で待望のプレミア初ゴールを記録したものの、それ以降はリーグ7試合でわずか6分間の出場にとどまっており、アタッカー陣の序列で最下層にまで転落。そんななか今冬の移籍市場最終日に、土壇場でサウサンプトンへの期限付き移籍が決定していた。

 サウサンプトンは前節まで4連敗と絶不調に陥っており、とりわけ4試合でわずか1ゴールと深刻な得点力不足に陥っていた。南野は今季終了までの契約になっているが、6日のニューカッスル戦では早くも4-4-2システムの左サイドで先発出場を飾った。

 試合は前半16分、26分と立て続けに失点する厳しい立ち上がりとなるが、0-2で迎えた前半30分、新参者の南野がいきなり結果を残す。左サイドからDFライアン・バートランドのパスを受けた際、トラップがやや前方に流れるも、勢いそのままに左足を一閃。相手GKが反応できない強烈な一撃をゴール左上に叩き込んだ。

 さらに、後半4分には南野がピッチ中央でドリブル突破を敢行した際、相手MFヘンドリックが腕を引っ張る妨害行為を見せ、南野はファウルを主張。すると主審はこの日2枚目のイエローカードを提示し、ヘンドリックは退場処分となった。

 英メディア「SPORTS JOE」は、このシーンについて「南野へのファウルによる愚かなレッドカードでヘンドリックに批判殺到」と見出しを打って報道。「ヘンドリックが南野への妨害で2枚目のイエローカードを提示された時、(スティーブ・)ブルース監督は怒り心頭だったはずだ。BBCで(アレックス・)スコット氏は『馬鹿げている。南野を引っ張る必要すらなかった。失点の危機に直面する場面ではなかったし、無理をする必要もなかった』と断罪していた」と伝えている。

 ヘンドリックが前半11分に受けた1枚目のイエローカードも、ドリブルを開始した南野に対して後方からスライディングタックルをして受けたものだった。最終的にサウサンプトンは2-3で破れ、リーグ戦5連敗と泥沼状態から抜け出せずにいるが、この日デビューを飾った南野は初ゴールに加え、相手選手を退場に追い込むプレーを示すなど、確かなインパクトを残している。

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