ファン暴徒化のマルセイユ、クラブ襲撃直後の瞬間に海外震撼 「煙と火を吹きかけた」
150~200人のサポーターがトレーニングセンターを襲撃、レンヌ戦は延期へ
現地時間30日、日本代表DF長友佑都と同DF酒井宏樹が所属するフランス1部マルセイユのサポーターが、チームの練習場を襲撃する事件が勃発した。これにより、同日に予定されていたリーグ・アン第22節レンヌ戦の延期が発表されたなか、フランスメディアは事件直後の瞬間を動画付きで報じている。
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マルセイユはリーグ・アンにおいて9度の優勝を誇り、熱狂的なサポーターを有することでも知られている。名門クラブであるがゆえにファンによる厳しい目にも晒され、今回の暴動事件は直近の公式戦5試合で勝利がないチームへの不満が爆発したものと見られる。フランスメディア「RMC SPORT」によると、150~200人のサポーターがクラブ関係者に抗議するため、トレーニングセンターに侵入しようとしたようだ。
暴徒化した一部サポーターは無理やり練習場へ侵入しようと試み、中には照明弾を投げたり、爆竹に火をつけたりする姿も見られたとも報じられている。この事件を受けて、クラブ側は「到底容認することはできない」などと声明を発表。また安全上の理由から、フランス・プロリーグ機構(LFP)により同日に予定されていた第22節レンヌ戦の延期が発表されている。
この一件は海外メディア上で大きく報じられるなか、フランスメディアでは「マルセイユは怒ったサポーターの前でコントロールを失う」(「レキップ」紙)、「運営に対するサポーターの非常に大きな怒り」(「Foot Mercato」)などと見出しを打って報道。「La Provence」紙は公式ツイッターに動画と合わせて、「いくつかのグループがトレーニングセンターの入り口に煙と火を吹きかけた。彼らは囲いの中に入ろうとしている」と、事件直後の瞬間を投稿している。
チームの成績不振などに抗議するサポーターの過激な行動は稀に見られるものであるとはいえ、マルセイユの一部サポーターによる容赦ない抗議は世界を震撼させた。