日本の“天才”小野伸二は「まだ死んでいない」 41歳でのJ1参戦に韓国メディアも熱視線
今季札幌に復帰「韓国内のファンにもよく知られた日本サッカーのレジェンド」
元日本代表MF小野伸二は、今季からJ1北海道コンサドーレ札幌で再びプレーすることになった。2019年8月に同クラブを退団後、約1年半ぶりの復帰となったが、41歳にしてのJ1参戦に韓国メディアも注目している。
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韓国のスポーツ・芸能専門サイト「スターニュース」は、「“まだ死んでいない”イ・ドングクと同年代の日本のレジェンド、今年もプレー」と見出しを打ち、小野のJ1再挑戦にスポットを当てた。
「札幌は小野が2014年から2019年までプレーしたチームだ。小野は1998年フランス・ワールドカップ(W杯)に日本の選手としては歴代最年少の18歳272日で出場する記録を打ち立て、エリートコースを歩んできた。引退したイ・ドングクも小野と同じく、フランスW杯で代表チームの最年少として世界の舞台に立った。そのため、小野は当時から韓国内のファンにもよく知られた日本サッカーのレジェンドだ」
「Kリーグの生きる伝説」と言われたイ・ドングクは、昨シーズンを最後に23年間の現役生活から退くことを表明。一方で、韓国でも有名な小野だが、選手生命はそう長くはないと思われていたところ、再びJ1の札幌から声がかかった。
韓国のサッカーファンも“天才”と言われた小野のプレーだけでなく、オランダ(フェイエノールト)やドイツ(ボーフム)など欧州での実績もよく知られている。
最近、韓国では今年2月で54歳となる“カズ”こと元日本代表FW三浦知良(横浜FC)の契約更新がニュースになることも多く、長く現役を続ける選手にスポットライトが当たっている。41歳の小野も同様で、この先どのようなプレーでチームに影響を与えていくのか、韓国サッカー界も注目しているようだ。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。