久保建英、市場価値の“暴落”にレアル落胆 専門メディア指摘「誰も予想していなかった」
20年10月時点で38億円まで上昇も、出番がなくなり3カ月間で25.4億円まで下落
ビジャレアルの日本代表MF久保建英は、同じスペイン1部リーグのヘタフェへのレンタル移籍が囁かれている。公式戦出場から遠ざかり、苦境に立たされているが、保有権を持つレアル・マドリードの専門メディアは推定市場価格の“暴落”にフォーカスしている。
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久保は昨夏にレアル・マドリードからビジャレアルへ1年間の期限付き移籍。途中出場がメインながら開幕からコンスタントにピッチに立っていたものの、第14節から16節まで3試合連続で出番なし。そして、2021年最初の試合となったレバンテ戦で今季初のメンバー外となった。
すでにこの冬の移籍市場でヘタフェへ再レンタルされると有力視されていたが、ビジャレアルを率いるウナイ・エメリ監督は「プレー機会が少なく、彼はプレーする必要があると考えている」と、久保が移籍を希望していると明かしていた。
久保は現地時間5日に行われるスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)2回戦サモラ戦も招集外。その一方で、ヘタフェのアンヘル・トーレス会長は「クボ? 来ると思う、数日待つ」と加入に楽観的な見解を示した。
実戦から遠ざかるなかで、ドイツの移籍情報専門サイト「Transfermarkt」が独自に算出している推定市場価格は、2020年10月時点での3000万ユーロ(約38億円)から、この3カ月間で2000万ユーロ(約25億4000万円)まで下落。レアル専門メディア「Defensa Central」は、「レアルは今、それを止めないといけない。クボの価値はビジャレアルで1000万ユーロ落ちた」との見出しで取り上げている。
「日本人選手の価値は、“たった2000万ユーロ”になった。価値の3分の1を失うとは、ビジャレアルへレンタルされる前には誰も予想していなかったのは明らかだ。イエローサブマリンでのプレーが容易ではないことをレアルも認識はしていたが、市場価値を再生させる必要がある」
現時点でヘタフェ移籍は成立しておらず、ビジャレアルに残る線も否定はできない。久保の去就はどんな結末を迎えることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)