リオ五輪メンバ入りへ猛アピール 浦和の関根がACLでアジア王者を切り裂く

昨季王者を苦しめた縦への意識

 今夏のリオデジャネイロ五輪で手倉森ジャパンの最終兵器になる可能性を秘めている男が、そのスピードでアジア王者を切り裂いた。5日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第4節の広州恒大(中国)戦で、浦和は1-0の勝利を収めた。右サイドのMFとして先発フル出場したU-23日本代表MF関根貴大は、MF武藤雄樹の決勝ゴールを右サイドからのクロスで演出した。

 後半7分、MF阿部勇樹からのサイドチェンジを受けた関根は、右サイドで縦に仕掛けた。相手DFより一歩前に出ると、スライディングでコースを消しにくる相手の足を超えるボールでファーサイドでフリーになっていたMF宇賀神友弥に合わせると、宇賀神がシュート性のボールを中央へと戻した。その先にいたMF武藤が、頭で押し込んで決勝ゴールをマークした。

「僕は縦に仕掛けるのが持ち味ですし、やらなければいけないことだと思っていた。最初は中に行くプレーを見せて、勝負どころで縦にいければと。後半、それが得点につながって良かったと思う」

 前半は立ち上がりから広州にペースを握られる時間が続いていたが、20分前後の時間帯で関根が縦に果敢なドリブル突破を仕掛けて2つのコーナーキックを獲得した。攻撃のセットプレーを得たことは後方の選手たちに一息を入れる余裕も与えたのだろう。次第に浦和がペースを奪い返した。

 

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