浦和の“技巧派ルーキー”武田英寿、J1デビュー戦で躍動 「悔しくて不甲斐ないけど…」

ボールをキープする浦和ルーキーMF武田英寿(右)【写真:小林 靖】
ボールをキープする浦和ルーキーMF武田英寿(右)【写真:小林 靖】

湘南戦で待望のリーグ戦初出場、際どいミドルシュートも放つ

 浦和レッズのMF武田英寿が、12日に行われたJ1リーグ第32節の湘南ベルマーレ戦でリーグ戦でのデビューを果たした。トップ下に入り後半アディショナルタイムを含めて約10分間の出場となったが、ラストプレーで際どいミドルシュートを放つなど見せ場は十分だった。

 武田は今季、青森山田高校から高卒ルーキーとして加入。全国高校サッカー選手権で準優勝した後の準備期間を経てトレーニングキャンプに途中合流し、ボランチやサイドハーフでトレーニングに参加。そのプレーぶりには、先輩選手たちも「フィジカルはまだまだだけれども、技術は確か」と話していた。

 しかし、新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中断するような変則的なシーズンの中で、出場機会はなかなか得られなかった。8月5日のルヴァン杯セレッソ大阪戦、アウェーでの試合に途中出場してプロデビューこそ果たしたものの、その試合を最後にベンチ入りもできなかった。

 今月に入っての取材対応では、トレーニングの中でも上手くいく日といかない日の波があるという難しい状況を話していたが、すでに大槻毅監督の今季限りでの退任が決まり、2人の外国人選手の退団も決まったシーズン終盤のタイミングで、大槻監督は「ボランチ、右サイドハーフでトレーニングをしてきたけれども、彼を使いたかったので最後の練習試合でこのポジションにトライさせた」と話し、今回の湘南戦でチャンスが回ってきた。

 そして、0-0と停滞感が漂うなかで迎えた後半41分に出番がやってきた。高校選手権の決勝戦以来、立場が変わって初めての埼玉スタジアムに「名前を監督に呼ばれた時、交代のところに立って、周りを見渡したらサポーターがユニフォームで赤に染めてくれた。このピッチにやっと立つんだ、やってやるんだという気持ちになりました」と、武田はピッチに入った。

 この交代でFW武藤雄樹が左サイドに回り、MF長澤和輝は中央から右サイドへ。そしてトップ下に武田が君臨した。正確なサイドチェンジも見せた武田は、後半アディショナルタイム5分のラストプレーで、相手を腕で抑え込みながらドリブルで運ぶと、ペナルティーエリアのわずか外からミドルシュート。しかし、相手GKに阻まれたところでタイムアップになった。

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