低調な浦和、2年連続の「ホーム負け越し」が決定 湘南に0-0ドロー、停滞感払拭できず

浦和対湘南は0-0のドローに…【写真:小林 靖】
浦和対湘南は0-0のドローに…【写真:小林 靖】

湘南と引き分け今季のホーム成績が5勝4分7敗に… 五分に戻す可能性が消滅

 浦和レッズは2年連続でのリーグ戦「ホーム負け越し」が決まった。12日のJ1リーグ第32節の湘南ベルマーレ戦に0-0で引き分け、これで最終戦に勝利してもホームでの勝敗を五分に戻す可能性が消えた。

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 浦和はすでに大槻毅監督の今季限りでの退団が決まっているなか、この日のスタメンには退団が発表されているMFマルティノスとMFエヴェルトンも名を連ねた。立ち上がりは湘南の整理されていないプレスの背後を突いたロングボールでチャンスにつながりそうな形を作った浦和だが、湘南がブロックを作り出すとトーンダウン。逆にミスからのショートカウンターでピンチも招きながら、前半を0-0で折り返した。

 後半に入っても浦和は有効な攻撃を繰り出せず、同12分にゴール前で得た千載一遇のシュートチャンスもFW杉本健勇が大きくクロスバーの上に外してしまった。

 同29分には負傷離脱が続いたMF阿部勇樹が今季初めてピッチに立ち、同41分には青森山田高校から加入したルーキーのMF武田英寿がリーグ戦デビューとなる途中出場を果たして前線にフレッシュさを加えたものの、試合全体を見れば停滞感を払拭するには至らなかった。

 このまま0-0で引き分けた浦和は、今季のリーグ戦におけるホームゲームの成績が5勝4分7敗となり、今季のホーム開催が最終節・北海道コンサドーレ札幌戦のみとなったため、負け越しで終わることが決まった。

 昨季はJ1残留争いに巻き込まれただけでなく、ホームゲームでも4勝3分10敗と大きく負け越していた。今季は新型コロナウイルスの影響で浦和サポーターによる大歓声の後押しを得られたわけではないが、かつてはホームで25戦無敗の記録を作ったこともあるだけに、2シーズン続いた本拠地での低調な成績は、いかに今の浦和がクラブとして上手く機能していないかを明確に示すものになった。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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