「クロップは重要な決断を迫られる」 南野の“苦戦”を現地指摘「組織への適応に…」
チームの約束事への適応力不足に言及 「順応できていない」
リバプールの日本代表MF南野拓実は現地時間9日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第6節ミッティラン戦(1-1)で先発フル出場し、インサイドハーフとして及第点のプレーを披露した。しかし、リバプール専門メディアは南野のクラブでの将来に疑問を呈し、「クロップ監督は重要な決断を迫られる」と指摘している。
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ミッティラン戦のリバプールは、すでにグループステージ首位通過を決めていることもあり、主要メンバーの大半を温存。試合開始55秒にエジプト代表FWモハメド・サラーのゴールで先制したものの、後半14分にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定で与えたPKから同点弾を許してしまう。
そのなかで後半43分、南野に見せ場がやってくる。途中出場のセネガル代表FWサディオ・マネの落としをペナルティーエリア内で受けて右足で押し込み、劇的な決勝弾を奪ったかに思われた。しかし、VARの確認によって直前にマネのハンドがあったとされ、ノーゴールとなってしまった。
結果的に1-1のドローとなり、南野個人としても結果を残せないまま試合終了となっている。リバプールでの2シーズン目はポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタの台頭もあって難しい時期が続いている南野。リバプール専門メディア「リバプール・コム」は「南野の苦戦:ユルゲン・クロップは重要な決断を迫られる」と見出しを打ち、いまだに現在のチームで最適な起用法の定まらない南野について次のように厳しく指摘した。
「南野は技術的にトップレベルではなく、ポジショニングのセンスも平均的だ。加入後、彼はリバプールの繊細に積み上げられた組織への適応に苦しんできた。2つの基本的な約束事:チームメートと並走しない、縦の同じレーンに立たないというものに順応できていない」
「また、体の使い方にも致命的な欠陥がある。反転したりボールをプロテクトするのではなく、直線的な動きでボールを受けに行ってしまう。トップレベルではあるまじきプレーだ。このためボールが落ち着かず、攻撃のリズムが生まれない。ちょっとした修正点ではなく、もっと根本的な問題がある」
そして、「こうした特定の問題を抱えるプレーヤーを頼ることは、監督にはできない」として、クロップ監督はその処遇を明確にすべきだとしている。現地でも厳しい意見が多く聞かれるようになってきただけに、南野としては結果で認めさせることが一番の近道となるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)