南野拓実は「良くなっていく可能性がある」 地元紙が“忍耐”要求「優れた選手であるはず」
アスパス、アルベルトらの前例を挙げて指摘 「補強アプローチの素晴らしさを証明」
リバプールの日本代表MF南野拓実は今季、なかなか結果を出せずに苦しい時期を過ごしている。そんななか、リバプール地元紙「リバプール・エコー」はチームの補強策が成功してきた過去を指摘し、南野を我慢強く起用していくべきという見方を示している。
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南野は11月28日のプレミアリーグ第10節ブライトン戦で、今季初の先発フル出場。4-3-3のインサイドハーフとして出番を得たが、インパクトを残すことはできず、チームも1-1で引き分けた。12月1日のCLグループステージ第5節アヤックス戦(1-0)ではベンチ入りしたものの、出場機会を与えられないまま試合を終えている。
新加入のポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが得点を量産して前線のレギュラー争いに食い込む一方、南野はバックアッパーの域から抜け出せていない。「リバプール・エコー」は「イアゴ・アスパスはリバプールと南野への警告となる」と見出しを打ち、かつて所属した元スペイン代表FWを例に出し、南野を早々に見限るべきではないと“忍耐”の必要性を指摘している。
記事では「近年のリバプールの補強は、他クラブから羨まれるものだった」として、リバプールは補強策の多くを成功させてきたと指摘。少ない失敗例も、負傷などのコントロールできない要因が絡んでいるとして、2013年にセルタからリバプールに加入し、1年後にセビージャに期限付き移籍、その翌年には完全移籍でセルタに復帰した元スペイン代表FWイアゴ・アスパスらについて触れている。
「リバプールで失敗した選手、能力を発揮できなかった選手に注目してみるのは面白い試みだ。アスパスはCKの失敗によって今でも揶揄されることがあるが、母国に復帰後はそんなことを吹き飛ばすくらいの活躍を見せている。直近のグラナダ戦ではリーグ最高の9つのチャンスを生み出している。もしリバプールでもっと出場機会を得ていたら、成功した補強になっていたのではないか? ラツィオで活躍するルイス・アルベルトについても同様だ」
「これらの選手たちはリバプールのデータに基づいた補強アプローチの素晴らしさを証明している。アンフィールドでは成功しなかったかもしれないが、その能力は正しく評価されていた。タイミングが悪かっただけで、彼らが悪い選手だったわけではない」
そして、南野についても「今は苦しんでいるが、これから良くなっていく可能性がある。アスパスやアルベルトは優れた選手であることを証明しており、リバプールが評価した以上、南野も同様に優れた選手であるはずだからだ」としている。ここからの活躍によって、獲得を決断したクラブの正しさを証明したいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)