「なんとか変えたいと…」 劇的決勝弾の横浜FM天野、PK阻止のGKに賛辞「感謝したい」
途中出場の天野が決めて上海上港に競り勝つ GKオビはPKストップの活躍
横浜F・マリノスは、24日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で上海上港(中国)を1-0で撃破した。カタールでの集中開催となった大会の初陣で、決着をつけたのは交代出場の選手たちだった。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
昨季J1リーグ優勝を果たして今季のACLに臨んだマリノスは、2月の時点で全北現代(韓国)とシドニーFC(オーストラリア)に2連勝。その後、新型コロナウイルスの影響で3月に大会は中断され、カタールでの集中開催となって今月から再開。この上海上港戦が横浜FMにとってのカタールでの初戦だった。
前半からボール保持率を高め、サイドから切り崩す意図を見せた横浜FMだったが、相手ゴール前へ効率的な迫り方はあまりできなかった。そうしたなか、アンジェ・ポステコグルー監督の動きは積極的だった。ハーフタイムの時点でMF和田拓也からMF喜田拓也へ交代を行い、後半8分にDF小池龍太の負傷でDF松原健を入れるアクシデントは合ったものの、その後も同18分に2枚替え、同28分にMF天野純の投入で5枚の交代枠、ハーフタイムを除く3回を上限とした枠を使い切った。
それが実ったのが後半45分だった。GKオビ・パウエル・オビンナのPKセーブもあり、0-0を維持していた横浜FMは、左サイドをFW高野僚が突破して上げたクロスをFW仲川輝人がヘディングシュート。相手GKが弾いたボールを天野が押し込んだ。最後のところでゴール前に入り込む強さや、こぼれ球への素早い反応など、交代選手のフレッシュさが生きた。
決勝ゴールの天野は「90分を通して自分たちが支配することはできなかったけれども、今日この独特の雰囲気に慣れて、次の試合では90分試合を支配したい。流れが良くなかったなかで、自分がなんとか変えたいと思った。それもオビがPKを止めてくれたからだし、感謝したい」と試合を振り返った。
すでにカタール入りして2連勝していた上海上港を破ったことで、3連勝となり文句なしでH組の首位に立った。中2日のリターンマッチについて天野は「しっかりマリノスのサッカーをして勝ちたい」と話す。その通りの結果を残せば、2試合を残して決勝トーナメント進出も決まる。過密日程で進んでいく大会だけに、早い段階でグループ突破を決めることは、アジア王者へ向けて視界を良好にするものとなる。