「リーグでなかなか勝てない」 5連敗の神戸、三浦監督はACLでの挽回を視野「運も味方に…」
浦和に0-1で敗れて5連敗 苦しいチーム状況のなかでACLの戦いへ
ヴィッセル神戸は、18日に繰り上げて行われたJ1リーグ第31節・浦和レッズ戦に0-1で敗れて5連敗。厳しい状況のなか、アジア王者を争うAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いへと旅立つことになった。
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ともに前の試合を敗れた両者の対戦だったが、中3日の浦和に対して神戸は中2日と日程的な厳しさもあった。それでも前半にMF郷家友太が放ったミドルシュートがゴールポストを直撃するなどチャンスはあったが、後半に入ると運動量が落ち始める。そして、同38分に浦和MFマルティノスに決勝ゴールを許した。
神戸はこれで5連敗を喫し、3試合連続ノーゴールの厳しい状況にある。試合後の三浦淳寛監督は、「浦和対策としてやってきたものが出た部分、良い部分もたくさんあったと思うが、失点に関しては我々がそこだけは気を付けようとトレーニング、ミーティングしたもので失点してしまった」と、悔しさを語った。
昨季に天皇杯を制した神戸は、クラブの歴史で初めてACLに出場しているが、新型コロナウイルスの影響で大会は中断した。そして、今秋に中国勢に絡む試合から再開しているカタールでの集中開催に臨む。その再開初戦は25日の広州恒大で、過去に中国勢初のアジア王者に輝き、昨季は浦和レッズに準決勝で敗れた強豪が相手になる。
三浦監督が「リーグでなかなか勝てない、厳しい状況であるのは事実だが、ネガティブなことを考えても仕方ない。大会の場所がカタールということで、気持ちを入れ替え、そして普段対戦していない相手に我々の実力を発揮するために運も味方につけたい」と話す。
そのなかで、柏レイソル時代に2シーズン連続でのACL出場を経験しているDF渡部博文は、その中東の気候に対する注意点も語った。
「暖かい環境に行くことになるので、おそらく体力的にも、もう一度上げなきゃいけない、作り直さないといけない部分があると思うので、そこにしっかりと目を向けたい。自分たちで走らなければ本当に勝てない試合がたくさん続くと思うので、チームで走ることもそうですし、チームで要求し合うことも課題だと思うので、そこに向き合っていければ。ACLを経験していない若い選手もたくさんいるが、ここ数試合でチャンスをもらえたので、プレーできたというこの経験、自信というものをACLでぶつけてほしい」
神戸の入るG組では、ジョホール・ダルル・タクジムがマレーシア政府による新型コロナウイルスに関しての渡航制限により大会を棄権。そのため、2月に勝利した勝ち点3はノーカウントになった。広州に加えて2月に勝利している水原三星(韓国)とのリターンマッチが控え、決勝トーナメントへの切符を争う。
ACL初出場となる世界的な名手、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの存在からも注目度では大会屈指となる神戸だけに、Jリーグでの不振を払拭する戦いをアジアの舞台で期待したいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)