「我々はUEFAやFIFAの操り人形」 レアルMF、“欧州スーパーリーグ構想”に不満吐露

レアル・マドリードでプレーするMFトニ・クロース【写真:AP】
レアル・マドリードでプレーするMFトニ・クロース【写真:AP】

クロースが本音を明かす 「選手に新たな肉体的限界を押しつけている」

 レアル・マドリードのドイツ代表MFトニ・クロースが、ヨーロッパ・スーパーリーグ構想や利益を求めた大会規模の拡大が起こるサッカー界の現状に「我々はUEFAやFIFAの操り人形」などと不満を露わにしている。スペイン紙「AS」などが選手のコメントを報じた。

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 欧州クラブ協会(ECA)と欧州サッカー連盟(UEFA)は2024年から新たにエリートクラブが参加する「ヨーロッパ・スーパーリーグ」の立ち上げを構想している。これはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグにおけるクラブ間格差が増大していることに加え、ECA、UEFA、また各国映像会社の収入が思うように伸びていない現状を踏まえた動きだとされているが、反対する声も多い。選手への負担増加も懸念されることから、リバプールのユルゲン・クロップ監督も反対意見を表明するなど物議を醸している。

 そして、レアルでプレーするドイツ代表MFクロースもUEFAやFIFAの“拝金主義”の考えに不満を持っているようだ。兄のフェリックス・クロースとともに配信しているポッドキャスト番組『Einfach mal luppen』の中で、本音を打ち明けている。

「新しい大会を生み出されたことで、我々はFIFAやUEFAの操り人形に過ぎないことは明らかになった。ネーションズリーグのような新しい大会やクラブワールドカップの拡大は利益を最大化するために考えられたもので、選手には新たな肉体的限界を押しつけている」

 また、クロースはヨーロッパ・スーパーリーグ構想について、エリートクラブだけが参加できる大会はゲームの精神に反するものだとし、クラブ間の格差がより大きくなることを危惧。「時にはそのままにしておくことがベストなこともある」と、新リーグの立ち上げに反対した。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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