天国のクライフ氏へ、オランダ対フランス戦の「前半14分」に追悼のスタンディングオベーション

背番号にちなんだ時間に試合が一時中断 伝説のカリスマへ万雷の拍手

 国際親善試合のオランダ対フランスが25日、アムステルダム・アレナで行われた。24日に肺がんのため亡くなった元オランダ代表FWヨハン・クライフ氏追悼のため、同氏の代名詞とも言える背番号「14」にちなんで前半14分に試合が一時中断。選手、スタッフ、そしてスタジアムに集まったサポーター一同がスタンディングオベーションを行い、「空飛ぶオランダ人(フライング・ダッチマン)」へ哀悼の意を表した。

 14分を迎えると、背番号「14」のユニホームを着たクライフが写ったバナーがスタンドに掲げられた。スタジアムにいる全ての人間が、クライフ氏のために万雷の拍手を送った。

 クライフ氏は昨年10月に肺がんと診断された。その後、闘病生活を「前半を2-0でリードしている状況」と表現するなど、快方に向かっていることをほのめかしていた。しかし、病魔に勝つことはできず、68年の生涯に幕を閉じた。

 試合前にベルギーの首都ブリュッセルでのテロ事件の犠牲者に向けて黙祷も行われた試合は、アトレチコ・マドリードのFWアントワーヌ・グリーズマン、アーセナルFWオリビエ・ジルーらが得点を重ねたフランスが、3-2でオランダを下した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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