好調サンプドリアは「ミラクル・レスターを彷彿」 吉田麻也は「妥協しない経験豊富なCB」と伊称賛
今季は連敗スタートも、3連勝と持ち直したサンプドリアの現状に注目
日本代表DF吉田麻也の所属するセリエAサンプドリアは現在、3連勝中と好調を維持している。強豪を撃破しての連勝を受け、イタリアメディア「フットボール・イタリア」は「ラニエリのサンプドリアは伝説のレスターを彷彿」と特集。吉田については「妥協しない経験豊富なセンターバック(CB)」と称えている。
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サンプドリアは今季、ユベントスの開幕戦で0-3と黒星スタートとなり、第2節でもベネヴェントに敗れる苦しい船出となった。しかしその後、第3節フィオレンティーナ戦(2-1)、第4節ラツィオ戦(3-0)、第5節アタランタ戦(3-1)と強豪を相手に3連勝。上位をうかがう位置にまで順位を上げてきた。
そのなかで吉田は、3連勝中はすべての試合に先発フル出場。チームとともに好調を維持している。クラウディオ・ラニエリ監督率いるチームのパフォーマンスは現地でも評価を高めており、「フットボール・イタリア」は「ラニエリのサンプドリアは伝説のレスターを彷彿」と見出しを打ち、サンプドリアの現状を特集。ラニエリ監督の下でプレミアリーグ制覇を果たした2015-16シーズンのレスターを引き合いに出し、次のように対比している。
「レスターではソリッドな4-4-2システムを採用し、シュートストップに優れたGKカスパー・シュマイケルの前に屈強なCBのロベルト・フートとウェズ・モーガンを配置。エンゴロ・カンテが中盤でエンジンとなり、リヤド・マフレズが攻撃に彩りを与えた。そして、ジェイミー・ヴァーディが前線で数々のカウンターアタックを完結させた」
「あれから数年が経ち、ジェノバでレスター時代の再現をいくらか見ることができる。システムは似ていて、反応に優れたGKエミル・アウデロは、妥協しない経験豊富なCBであるロレンツォ・トネッリとマヤ・ヨシダによって守られている。アントニオ・カンドレーバはイタリア版マフレズと言うべきであり、モアテン・トルスビーは中盤を空中戦も含めて制圧。ベテランのヒットマン、ファビオ・クアリアレッラは今でもゴールを決めている」
まだ5試合を終えた段階であり、今季の成功を確信するには早すぎるのは間違いない。しかし、記事では「たとえ同じ結果にたどり着かないとしても、ラニエリのサンプドリアは伝説のチームに似ている」と主張しており、それだけサンプドリアが好印象を与えていることは確かだろう。今後の成績次第では、イタリア挑戦2シーズン目の吉田もさらなる注目を浴びることになりそうだ。