「日出ずる国のロナウドがここにいる」 J1最年少得点FWの“欧州再挑戦”に伊メディア注目

元日本代表FW森本貴幸がギリシャ3部AEPコザニへ移籍(写真は2018年)【写真:Getty Images】
元日本代表FW森本貴幸がギリシャ3部AEPコザニへ移籍(写真は2018年)【写真:Getty Images】

ギリシャのAEPコザニへ移籍した32歳FW森本貴幸の動向に海外も着目

 J2アビスパ福岡からギリシャ3部AEPコザニへ移籍した元日本代表FW森本貴幸は、日本サッカー界においてその名を轟かせた選手の1人だろう。15歳でJ1最年少得点をマークするなど、才能を嘱望されたFWはこの度、欧州再挑戦を決断。その動向は、かつて森本がプレーしたイタリアでも注目されており、同国メディアは「日出ずる国のロナウドがギリシャから再始動」と伝えている。

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 東京ヴェルディ下部組織出身の森本は、ユース在籍時の2004年3月にJ1史上最年少記録となる15歳10カ月6日で公式戦デビューを果たした。同年5月に東京Vとプロ契約を結ぶと、リーグ戦第8節のジェフ市原(現ジェフユナイテッド千葉)戦で途中出場からゴールを決め、15歳11カ月28日というJ1最年少得点記録をマーク。その年のセンセーショナルな活躍を受けて、史上最年少でのJリーグ最優秀新人賞を獲得した。

 得点嗅覚やプレースタイル、風貌から元ブラジル代表FWロナウドになぞらえ、”和製ロナウド”とも称された森本。2006年からは当時セリエAのカターニャへ移籍し、翌年1月に初ゴールをマーク。怪我にも苦しみ思い通りの活躍を果たせない時期こそあったものの、11-12シーズンに在籍したノヴァーラ時代を含め、セリエAでは計7シーズンプレーし、イタリアを離れアル・ナスル(UAE)で1年を過ごした後は、千葉、川崎フロンターレ、アビスパ福岡と渡り歩いた。

 今季のJ2リーグで3試合に出場していた森本は先月、福岡と双方合意の上で契約を解除し無所属となっていたが、AEPコザニと契約を締結。32歳での欧州再挑戦は日本でも話題となったなか、かつて森本がプレーしたイタリアのメディアも注目している。「Derby Derby Derby」は「日出ずる国のロナウド、森本がここにいる」と見出しを打ち「日出ずる国のロナウドがギリシャで再始動。なぜなら、カターニアとノヴァーラで118試合に出場した森本は、国内3部のフットボールリーグで新たに昇格したギリシャのクラブ、AEPコザニと契約しているからだ」と、森本が欧州へ帰還した理由を伝えた。

 クラブの公式サイトでは「我々のチームにとって信じられない契約。日本の“ゴールマシン”を歓迎します」と正式契約に至った事実を伝えられ、最大級の評価で新天地に迎えられた森本。イタリアの地を後にした2013年以来、約7年ぶりとなる欧州の舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

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