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16位に沈むシント=トロイデン、現地識者が酷評 「どこに向かっているのか見えない」
7戦未勝利と低迷、日本人5選手が在籍も苦戦が続く
ベルギー1部リーグは今季開幕から第8節までを消化したが、日本人5選手が在籍するシント=トロイデンは16位に沈んでいる。この状況を受けて、地元メディアからは批判の声が高まっているようだ。
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シント=トロイデンは、8月9日に行われたヘントとの開幕戦に2-1で勝利して幸先の良いスタートを切ったものの、その後は前節コルトレイク戦(0-0)まで7試合連続未勝利が続いている。また、在籍する日本人5選手の中で開幕戦からレギュラーとして試合に出続けているのは、ここまで2ゴールをマークしているFW鈴木優磨だけ。日本代表GKシュミット・ダニエルは今季まだリーグ戦での出場がなく、新加入のFW中村敬斗も第3節オーステンデ戦(0-0)以降はベンチ外が続いている。
こうしたシント=トロイデンの現状について、ベルギー紙「Voetbal Belgie」も、「日本企業のDMMがシント=トロイデンを受け継いだ時から彼らの3年計画はスタートした。クラブはこの期間内に最低でも1回はプレーオフ1(優勝決定プレーオフ)に進むことを目指していたようだが、今の彼らは上ではなく下を向いているように見える。彼らの冒険は7位で始まり、昨シーズンは12位。今は8試合を終えて16位にいる」と、チームの現状が当初の計画通りに進んでいないことを指摘している。
また、スポーツジャーナリストのステフ・ワイナンツ氏は、地元テレビ局の番組「TVL Sportcafé」で、「今のシント=トロイデンには組織だったものが見えない。多くの部分が骨組みだけの状態だ。ここ最近のシント=トロイデンについて良くなったと言える部分はあるだろうか? 彼らは何人かの優秀な選手たちを売ってしまった。主将のジョーダン・ボタカでさえ60万ユーロ(約7300万円)で売った。それなのに新しい選手を全く補強しなかった。私には彼らがどこに向かっていこうとしているのかが見えない。見えるのは、彼らのビジネスモデルだけだ」と発言して、クラブの運営方針に疑問を呈している。
前節コルトレイク戦では基本フォーメーションを4-3-3から3-5-2に変更するなど、ケビン・マスカット監督もすでに現状を打開するために動き始めている。代表ウィーク明けの17日には、日本代表FW鈴木武蔵のいるベールスホットと対戦。この試合は浮上のきっかけを掴むためにも、勝たなくてはならない一戦となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)