南野拓実、“新10番”に抱く率直な思い エース候補が明かす胸の内「注目されるのも分かる」
リバプール移籍後初めて代表合宿に臨む南野拓実、オランダ遠征で10番を背負う
日本代表は7日、オランダ・ユトレヒトで行われる国際親善試合カメルーン戦(9日/日本時間午後9時)とコートジボワール戦(13日/日本時間午後11時45分)に向けて、合宿3日目を迎えた。今回は新型コロナウイルスの影響もあり、初めて国内組は招集せず、海外組だけで構成。昨年12月のE-1選手権以来10カ月ぶりの活動となるなかで、リバプールに移籍後初めての代表合宿となったエース候補のMF南野拓実は、10番を背負って2試合に臨む。長くセレッソ大阪の先輩MF香川真司が付けた日本の“10番”について、思いを語った。
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髪を長く伸ばし、精悍な顔つきで南野はクールに話した。今回はMF中島翔哉(ポルト)が未招集となり、注目の一つだった10番の行方は南野に決着。所属クラブはプレミア王者のリバプール、森保ジャパンでも最多の11得点というエース候補が、オランダ遠征での2試合では名実ともに“顔”としてプレーすることとなる。「特に背番号にこだわりはない」と前置きしながらも、「もちろん、その番号が今まで日本代表を背負ってきた選手たちが付けていた番号というのは理解している」と、C大阪の先輩で憧れの香川も付けた重みは感じている。
昨年は、歴代2位タイの国際Aマッチ5試合連続ゴール、史上初のワールドカップ予選開幕4試合連続ゴールを記録。日本代表の中軸として地位を確立するなかで、ザルツブルクからリバプールへ自らの力で移籍を実現した。スペイン1部で活躍するMF久保建英(ビジャレアル)も“10番候補”に挙がる一方で、チームから打診された。それでも南野自身は冷静に受け取り、平常運転で虎視眈々とゴールを狙う。
「今回は親善試合ですし、別に断る理由はない。だからといって特別プレッシャーを感じることはない。いつも通りにプレーできれば。その番号がすごく重要だというのは分かっていますし、それを付けさせてもらえるということに嬉しい気持ちはある。注目されるのも分かりますけど、いつも以上にやらないといけないというわけではない」
リバプールに移籍後、さらに高いレベルに直面し、目標はさらに高くなった。10番を背負うからといって、気持ちにぶれはない。
「移籍してから高いレベルの選手たちと日々トレーニングからプレーしていて、試合で結果を出してこそ成長を実感できるので、今の時点でレベルアップしているかは分からないけど、少しでもそれを証明するためにこの2試合で、結果というところで目に見える成長を見せられれば」
アフリカの強豪相手にゴールを奪い、日本のエースであることを世界中に見せつけたいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)