柴崎岳が“いばらの道”スペイン2部でプレーを続ける理由 「日本に帰るという選択肢は全くなかった」

日本代表MF柴崎岳【写真:©JFA】
日本代表MF柴崎岳【写真:©JFA】

柴崎岳がスペイン2部でボランチとしてプレーする現況を明かした 「中盤を幅広くカバー」

 森保一監督率いる日本代表は6日、オランダ・ユトレヒトで行われる国際親善試合カメルーン戦(9日/日本時間午後9時)とコートジボワール戦(13日/日本時間午後11時45分)に向けて、現地で合宿2日目を迎えた。今回は新型コロナウイルスの影響もあり、初めて国内組は招集せず、海外組だけで構成。今季からレガネスに加入したMF柴崎岳はスペイン2部でプレーを続ける理由を明かした。

 柴崎はいつも通り淡々と、でも力を込めて言葉を紡いだ。今年初めての代表活動。柴崎にとっては昨年11月以来の代表戦だ。昨季はスペイン2部デポルティボでプレーするも、チームは降格。今季からはレガネスへと新天地を移した。スペインの地で様々な経験を積みながら、一つずつ自信につなげている。

「個人的にはこの1年だけでなく、その前の2年間も含めて、その時はサイドハーフが主戦場になって、去年はセカンドボランチが多かった。個人的には中盤を幅広くカバーできるスタイルになっていると思うし、僕もフレキシブルに対応できる選手になりたいと思っていた。去年1年はボランチで出場することが多かったので、こだわりがありそうに映るかもしれないけど、そんなことはなく、チームの状況によってポジションを替えたりできることを状況次第でやっていきたいし、それを代表チームでも反映できるようにしたい」

 持ち味の攻撃センスに磨きをかけ、ボランチとしても引き出しが増えた。柔軟な対応力は日本代表でも欠かせない存在となっている。今回は森保ジャパンの核とも言える2列目で7人招集されており、これまで多くピッチに一緒に立ったMF原口元気(ハノーファー)やMF南野拓実(リバプール)、MF堂安律(ビーレフェルト)だけでなく、MF久保建英(ビジャレアル)、MF三好康児(アントワープ)との連係にも注目が集まる。

「重視したい部分、これは常々前からいっているけど、僕自身はリンクマンとして前と後ろからつながった状態でいられる役割が求められていることだと思う。ある程度、2列目に特徴のある選手が多い中で、彼らと最終ラインの関係、間延びしないとか言葉にするとそんな感じだけど、チームとして良い距離感を保つような役割が大事になると思う」

 今季はここまでレガネスで4試合に出場している柴崎。テネリフェ時代の恩師ホセ・ルイス・マルティ監督が指揮を執るチームで、確かな手応えを得ている。

「まず、日本に帰るという選択肢はまったくなかった。代表に入るかどうかという話ではなく、こちら(欧州)の選手や環境、プレーに触れておくという点では、こちらに身を置くのが大事だと考えている。そんなに多くのオファーがあったわけではないけれど、レガネスに加入した理由は監督もよく知ってくれている人物だし、2部とはいえ非常に競争力のあるリーグで、見てきた経験上、2部でもしっかり存在感を発揮できる選手は1部でも確実に通用する。2部リーグに所属していることをどう見るかは自由だけれど、僕自身はそれをプラスに捉えて研鑽を積みたい」

 リーグの厳しさを知っているからこそ今季も2部に身を置く。日本代表の“心臓”として期待される男は、スペインで日々の戦いに打ち勝って力へと変えているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

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