「タクミはフィルミーノを不安にさせた」 殊勲の南野、英紙は“序列”に注目「クロップの狙い」
3トップの中央で先発フル出場した南野が2ゴール1アシストの活躍「少し懸念しているかも」
リバプールの日本代表MF南野拓実は現地時間24日、カラバオカップ3回戦のリンカーン・シティ戦に先発フル出場し、2ゴール1アシストの活躍を残し、7-2の圧勝に大きく貢献した。3トップの中央で示したパフォーマンスに「タクミ・ミナミノはフィルミーノを不安にさせた」と見出しを打って注目している。
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プレシーズンで好調を維持していた南野だが、開幕戦のリーズ・ユナイテッド戦(4-3)では出番は回ってこず、第2節のチェルシー戦(2-0)でも後半41分からの出場にとどまっていた。そんななか、リンカーン戦ではオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク以外の全員が入れ替わり、南野は3トップの中央で先発を飾った
1-0で迎えた前半18分、ペナルティーエリア手前でボールを拾った南野が右足を振り抜くと、強烈なミドル弾をゴール右上に突き刺した。さらに4-0で迎えた後半1分、相手GKが弾いたボールにいち早く反応した南野が押し込み、この日2点目を記録した。6-2で迎えた後半44分にはベルギー代表FWディボック・オリギの追加点を御膳立てしている。
2ゴール1アシストと大車輪の活躍を披露した南野だが、英地元紙「リバプール・エコー」は「タクミ・ミナミノはフィルミーノを不安にさせた」と見出しを打ち、同ポジションで不動の地位を築く主力組のブラジル代表FWロベルト・フィルミーノの立場を揺るがす可能性があると取り上げている。
記事では「南野はフィルミーノのバックアッパーとして加入したが、フィルミーノは揺るぎないポジションが脅かされることを少し懸念しているかもしれない」と主張し、「フィルミーノは主力に君臨しているが、南野がプレシーズンで並外れた活躍を残したことを踏まえると、当たり前の状況とは言い切れず、それこそがクロップの狙いだ」と指摘している。
リバプールの3トップはここ数年間にわたり固定されており、UEFAチャンピオンズリーグ優勝やプレミアリーグ制覇と原動力となり、世界屈指の攻撃力を誇ると評されている。そのなかでセネガル代表FWサディオ・マネとエジプト代表FWモハメド・サラーの舵取り役を担うのがフィルミーノであり、リバプールにとって不可欠な存在だが、好調を維持する南野が風穴を開ける可能性はあるのかもしれない。